「編集者という立場の泡沫」か、そうですか。小説の湿度って話ですか?

エリー.ファー

「編集者という立場の泡沫」か、そうですか。小説の湿度って話ですか?

 生きた証はいらない。

 証のために生きていない。


 この湿度に自分を見出してしまう恐ろしさを知っている。

 あなたの話ではない。

 私とこれからの物語である。


 言葉には、水辺にある。

 シビアな生き方を望まれている。

 このまま、ずっと絶望していたのかもしれない。

 誰の話なのだろうか。

 

 ガムテープには、ガムが入っていない。

 これ、矛盾してません。

 ガムで作ったテープでもないし。

 ねぇ。

 何なんですかね、これ。


 絶望を押し込めて数字にする。

 いつか、神様になるだろう。


 歌って殺す。

 行方を下さい。

 未来を叩き割ってから茹でて下さい。

 メールの音が聞こえる。


 白い世界には背中があって、あなたが想像する日々も答えを持っている。

 もしかして。

 あの、もしかして。

 私とあなたの間にある花束が湿度をコントロールしているのではないでしょうか。

 ねぇ。

 あの、ねぇ。

 もし。

 もしも、ですよ。

 言葉が何一つなかったら。

 愛想のない電卓を愛せるようにしませんか。


 パソコンの音。

 携帯電話の音。

 板の音。

 花の音。

 辞書の音。

 ローマ字の音。

 言葉の音。

 カーテンの音。

 扉の音。

 編集者の音。

 小説家の音。

 聞こえますか。

 火事ですか。

 このまま焼け死ぬ。

 いやいや。

 そういう話ではないですからね。

 ぬいぐるみの中に、親指が入っていた、そういう話です。

 大丈夫ですよね。

 確認をしますね。

 まず、ここにカップ麺がありますね。

 はい、そうです。

 中には冷水が入っています。

 食べようと思えば食べられますが、好んで食べたいと思えるような代物ではありません。

 なので。

 捨てます。


 良いお笑い芸人になって下さい。

 脳に焼き付けて下さい。

 できれば、マウスホイールを使った根性焼きをしましょう。

 

 心臓に近い所で殺して下さい。


 虫がいましたね。

 でも。 

 あの虫に感情があったのでしょうね。


 編集者の立場で、何かを考えるのは億劫ですよね。

 だから、個人の立場で意見を言う。

 結果、失敗する。

 たぶん、間違えてますよ。

 何もかも。

 だって、努力じゃないじゃないですか。

 ただの宝くじの話じゃないですか。

 どうして、もっと余地があるだろうと思っていたんですか。

 最初から、ないことくらい気付いていたのに。

 あぁ。

 そういうことですか。

 やった感が欲しかった、ということですか。

 まぁ。

 編集者に限らず、小説家、マジシャン、営業、総務、人事、なんだってそうですね。

 皆、それを求めてますからね。

 失礼いたしました。

 帰ります。

 帰って寝ます。

 こうやって生きていきます。

 嘘です。

 冗談です。

 火をつけて。

 殺します。


 長万部って言いにくいから。

 おしゃ、で良いと思いませんか。

 あっ、そうか。

 良いわけないですね。

 だって、ウォーター、と似過ぎちゃいますもんね。

 じゃあ。

 そうだなぁ。

 おしゃおっしゃ、にしましょう。

 あぁ、だめだ。

 今度はリルオッサに近くなっちゃう。

 うぅん。

 どうしよう。


 鮫に喰われる夢を見ました。

 もう、何も悩まなくていいんだ、と思うと非常に安心してしまいました。

 忘れないうちにメモをしておきますね。

 えぇ。

 さようなら。

 もしかしたら、またどこかで会うかもしれませんね。


 殺す。

 逆にぶっ殺す。

 ぶち殺す。

 逆に、あえて、ぶち殺す。

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