僕はラジオを観て

@zitsuzai

2009年08月16日

大事なことはたくさんある。

でも実はそれ以上に、大事そうに見えてどうでもいいことがたくさんある。



これは映画の引用ではなくおれが映画を見て勝手に思ったことだけど、この作品にはこういう精神が滲み出ていた気がする。


知的障害の青年と周囲の人とのかかわりを中心にして描かれていたのは


どうでもいい常識的正義にがんじがらめになった大人社会と、純粋で人間的な愛情との対立だった。


自分ならどっちにつくか?


この映画ではもちろんもう答えは出ている。

後者だ。映画の世界では無条件に愛情がかつ。


しかし恐ろしかったのはそれを観ている自分がなかなか2つの立場から1つを選べなくなっていたことだった。


子供のころなら迷わず愛情を選んだだろう。


この戸惑いにゾッとした。

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