第27話 怒涛の展開。エピローグです

「くくっ。ブランシュ嬢、やはり素敵な令嬢だ。どうか我が妻になってもらえないだろうか」

「? えっ?でも、私はまだ学生ですし、お父様達が反対しているのであれば難しいですわ」

「ブランシュ、父上はブランシュの気持ち次第だと言っていたよ」


クッ、父に投げようと思っていたのに先手を打たれた気分。

いや、嫌じゃないのよ?

突然言われてもどうしていいのか分からないだけで。


 そもそもコーウィン様はかっこいいけれど、どんな人かも分からない。前世の時のように婚約して浮気されたらどうしようって不安が蘇ってくる。


あれで私おっちんだしね!


そうか、私はまだ学生だし、婚約期間は長い。その間に見極めればいいのかも。


 それに家族の反対はないようだし、マリルと相談すれば間違いはなさそう! 


私はコーウィン様に向き直り、深呼吸をした後、コーウィン様に答えた。


「コーウィン様、私はコーウィン様の事をよく存じておりません。きっとコーウィン様も私の事を兄から聞くだけですわ。

もっと知りたいと思っています。それに私はまだ学院の一年生。卒業まで待っていただけますか? その間、もし、他に好きな女性が出来たらすぐに教えて欲しいです」


「!! 本当にいいのか? 俺は絶対に余所見をしないと誓う。ブランシュ嬢が卒業するまで結婚を待つ」


 私は兄に見守られながらコーウィン様と婚約する事になった。父も兄もコーウィン様にずっと手を貸していたというし、私が生涯一人で暮らしていくより辺境伯夫人になる事も考えていたのだと思う。




そこからの彼の行動は早かった。超絶猛スピードね!


 家族を含めてみんなが私の返事を待つだけだったのかもしれない。すぐに婚約の書類を交わし婚約者になったコーウィン様。


そしてその事はすぐに公表された。


連日辺境伯のタウンハウスには苦情が来ているのかと思いきや、コーウィン様の功績が大きくて誰もがコーウィン様なら仕方がないと言って諦めたようだ。


コーウィン様はしばらくした後、領地に戻った。


私と手紙のやり取りをしてすごしている。姉様達には泣かれてしまったわ。




そうして無事に学院生活を送り卒業式が終わった。


「ブランシュ、ずっとこの日を待っていた。生涯君だけを愛し続ける。この思いはずっとあの頃から変わっていない。どうか私と共に人生を歩んで欲しい」

「はい! こちらこそ宜しくお願いします!」


私は今、幸せです!


【完】

ーーーーーーーーーーーー


今回も無事完結を迎えることができました!(*´ω`*)


『私がヒロイン!?』で味をしめ、またカラッとポジティブヒロインで書こうと思い立ち、書いてみました!笑


2万字くらいの短編で公開する予定が5万字まで膨れ上がってしまいました。

短編って難しい。いや、長編も難しいですが。

あれもこれも付け足したくなる感じです。


そして『指輪の聖女』の更新との兼ね合い…。色々とご迷惑をおかけしました。。゚(゚´Д`゚)゚。

そしてそれに懲りずに今度も短編を出そうとしている…。

毎回、勉強&反省の繰り返しです。(´∀`)


一人でも面白かった!って言われるような作品を作っていけるようにこれからも頑張ります。

引き続き【異界の穴から落ちてきた猫の姉妹は世界で『指輪の聖女』と呼ばれています(旧指輪の聖女)】をよろしくお願いします♪


最後までお読み頂き有難う御座いました⭐︎


最後の最後に…↓評価をいただけると嬉しくて狂気乱舞しそうです。(о´∀`о)

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