第30話

「あのー、ブルーベリーさん。ピーチとは、仲良いんですかー?」


昼休憩中に話しかけられた。休憩室で話しかけられるのは初めてかな。この人は誰だ。


「メンバーってだけです」


「あ、そうなんですねぇ…」


困ってる顔してる。


「ピーチについて知りたいことでもありますか?」


「え、いや、えーと、交友関係とか?」


「ファンですか?」


「…そういうわけでは」


怪しい反応。あ、この人…もしやピーチの男の、元妻?ややこし。


「じゃあ、教えます。学校には友達はいません」


「え…学校」


「はい。学生です」


「…え、まじ、か」


「他に知りたいことは?」


黙ってる。


「やほー!わー、新しい子だ!なんかグループ辞めたんでしょ?あのピーチのせい?ねぇ!」


うるさい金髪の人が部屋に入ってきた。


「ジャムさん、落ち着いて」


「だって〜!ピーチをモデルから辞めさせたいんでしょ?」


「違います。私は、ピーチにモデルを勧められました」


「えーなにそれ」

「なんかー意味わかんないですね」


2人はぐちぐちと言ってる。

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