『早起きしてしまった朝』

 土日を寝て過ごしてしまったせいか、今日は5時に目覚めた。

 二度寝をかましてやろうかと思ったが、眼がぱっちりと目覚めてしまい。

 とりもあえずも換気扇の下で煙草を吸って。

 

「今日はもう起きちゃうか」と一人つぶやく。

 

 煙草を吸い終えれば空腹。

 いつもの通りカップ麺を食っても良いが、今日は早起きしてしまったのだ。コンビニに朝食を調達しに行こう。

 

 家の玄関を出てみれば。冷たい空気にぶつかる。

 昨日は雨が降っていたっけな。そのせいでいつもより気温が低い。

 

 近所のコンビニ。人気ひとけはない。

 そこでサンドイッチとソーセージパンとエナドリを買って。

 来た道を戻る。その際に強烈な便意に襲われる。

 尻を抑えながら家に帰り。トイレを済ます。

 

 トイレを済ませれば。

 換気扇の下でサンドイッチとエナドリ。煙草を吸いながら、今日の空いた時間に何をするか考える。

 だが。特にしたいことはない。休日の心残りと言えば、小説を書き損ねた事くらいか。

 

 昨日。小説を書こうと思ったのだが。

 エッセイと私小説風のスケッチ、2本書いたところで力尽きた。

 どうにも眠かったのだ。んで、二度寝をしてみれば夕方に眼が覚めて。

 面倒くさいから買い物を済ませて、酒を呑んで寝てしまったのだ。

 

 小説。

 最近は小説を書けていない。

 時間がない、という側面もあるが…それ以上に。頭が小説のモードに切り替わらない。

 俺が小説を書く際には。頭を完全に切り替える必要があるのだ。

 キャラクタを動かす上で一番要らないのは自我であり。それを消す為には、ある程度の集中が要る。

 そう、今は小説に集中できないのだ。なんたって疲れている事が多いから。

 

 今は5時49分。出社まで5時間強。

 微妙な時間帯である。集中する事は出来るだろうが、そこまで長ったらしい小説を書く時間はない。

 それに情景を引っ張ってくるとなると更に時間が要る。

 ああ、書きたいんだけどな。時間が時間で微妙な感じだ。

 ま、一日の始まりのノルマはこなしているから。残った時間でやれるかどうか、チャレンジしてみるのも悪くはない。

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