反乱

ゴールド島にて、幼い二人は、パパとママの帰りを待っているのでした。

「ジョーおちたん、ラモチュ、パパ、ママ、どこ?」

「マーヤ話せるようになったのか?女の子は育ちが早いって言うが、双子でもそうなのか?」

あやしながら、慣れない手付きで子供達の世話をするジョー。一方ラモスは、馴れた様子で子供達の世話をします。

「随分手慣れてるな、爺さん。」

「動物達の世話に比べれば楽なものです、、、お二人は、大丈夫でしょうか、、、」

「、、、二人共ああ見えてそんなヤワな奴じゃねぇ、大丈夫さ。」

「むしろやべぇのはルビーの方かもな、そろそろ抑えられなくなるぜ、、、」


一方、ミハエルは地下牢に入れられ、鉄の鎖に縛られていました。

ルビーがやって来て、

「よくも私の目を盗んで、如何わしい町娘と結婚したわね。お前は簡単には殺さん!思い知らせてやるわ。」

そこへ兵士がやって来て、

「女王陛下、大変です!民衆が、、、!」

「え?い、やかましいわ!何事だ!」

ルビーは兵士と共に行ってしまい、ミハエルだけが牢に残されました。

「何事だ?皆、居なくなった、、、」


そこに何も無い空間に穴が開みました。ケディーがリングの能力を使いミハエルを助けにやって来ました。

「ケディー!?どうして来たんだ!」

「貴方の事を放っておける訳無いわ!」

「ああ、、、ケディー!」

ミハエルとケディーは抱き合い、しばし再会を喜びました。


ケディーはミハエルに外の様子を話します。

「ミハエル、大変よ。外ではみんながルビーに反抗して暴動を起こしているわ。」

「何だって!!それじゃルイは!?」

「分からないわ。」

「大変だ!ルイが危ない!ケディーは此処に居て。ルイを助けなくては。」

とミハエルは混乱の渦の中に向かっていきました。

「待ってミハエル!一人は危険よ!」

ケディーも空を飛び、ミハエルの所に向かいます。

外では民衆が大勢、城に押しかけておりました。

城の周りを民衆が囲み込み、ルビーを殺せ!ルビーを殺せ!と、城中その様な有様です。

「ルビーは、人殺しだ!」「税金ばかり、押し付けやがって!」

たちまち城の門は破られ、人々は城になだれ込み、駆け付けたミハエルの静止も群衆の声にかき消されました。


「ミハエル様!こちらです!」

「ハミルトン警部!?」

混乱の最中、群衆に飲まれていたミハエルは、ハミルトン警部に助けられます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る