ゴールド島

船から降りると、ミハエルは、

「さて、どうしよう。まず家をどうにかしないと。ケディー、歩けるかい?」

後から、人の気配がして、振り返ると、船頭が居ました。

ケディーは思わず、

「ビックリするじゃないですか!」

「流石だなあ、怪盗モモンガさん?」

「何故それを?」

「ダイヤモンドシティーでの噂は俺だって聞いてるさ。」

ミハエルが尋ねます。

「どうしてあなたが此処に?」

「本当は来る気なかったけど、さっきの男女の事もあるし、気になってさ。俺の名はジョー、よろしくな。

俺も爺さんも、昔ダイヤモンドシティーで働いていたけど、王様が急死した時、ルビーの奴が俺達をクビにしたのさ。」

そういってジョーは、

「まあ、仲良くやろう。」

「、、、そうね、力を合わせてね。」

ケディーは船での事もあってちょっと警戒。


「先ずは、住処だな。」

ミハエルがつぶやくと、ケディーが

「あそこにあるの、家じゃない?」

ミハエルが、

「この古屋、手を入れたら、住めるんじゃないか?でも、これ誰が?」

「さっき言った、昔、流れ着いた男女が建てた家らしい。」

とジョーが言った。

「その二人はどうなったか、わからないんですね?」

とミハエル

「島の何処かに居るのかも?」

とケディー

ジョーは、

「どんなやつが潜んでても、お前らは大丈夫だ。この俺が居るからな。」


ガタガタ扉を開けて入ると中はホコリまみれ。

「2階があるな。」

ジョーが階段を見つけながら1階の片付けに掛かりました。

ミハエルもひとまず1階を、ケディーは二人に1階を任せて2階に上がって片付けだしました。

ケディーは、片付けの最中ふと顔を上げ、2階から見える景色に見入っていると、ミハエルが2階に上がってきました。

ホコリまみれになったミハエルを見て、

「ああ、ホコリまみれよ。」

と、ホコリをはたいて、目と目を合わせ、そっと2度めの口付けを交わしました。

そこへ水を指すように、ジョーが

「おい、水が出るぞ?何か悪い所に来たか、、、?」

ケディーはムッとしながら、

「ちょっと散歩に行くわ。」

ミハエルは、

「僕も行く、周りの状況を把握しておきたい。」

ジョーが、

「俺は?」

「家の方をお願いします。」

「二人だけで大丈夫か?」

ケディーはそれには答えず行ってしまい、ミハエルは苦笑し、ジョーに応じながら慌てて追いかけました。

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