うしろすがた

御願崎冷夏

うしろすがた


うしろ姿 (C)


水の上を わたる舟に

おもいのせて ねがいはなつ


夏の影を さがしている

きみの うしろ姿



花をつんで髪にかざる

ひとみ閉じた かえり道で


切り取られた 時の記憶

きみの うしろ姿


~間奏~


昨日

明日

時のはざま


行くも去るも

おなじさだめ


日傘さして とおりすぎる

時のうしろ姿


きみのうしろ姿





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

うしろすがた 御願崎冷夏 @uganzaki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ