みる=みさいくる

私、恋をしたの。

お相手が誰かって?全く気が早いんだから。

恥ずかしいから言えないわ。でも、とっても暖かくてみんなに優しくて…こんな私でさえ暖かくしてくれるの。

あなたはそういう話ないの?

私の話はいいからって…少しくらい、いいじゃないのよぉ。

ふふふ…なんだか嬉しいわ。あなたとは出会ったばかりなのに、こんなふうにお話ができるなんて。

え?そろそろお相手が誰か教えてよって?もー仕方ないわね。

私『たいよう』に恋をしたの。

最初は明るすぎて苦手だったんだけどね。今は明るさの中の暖かさに魅力を感じてて…どうしたの?そんな顔して…もしかして、あなたも好きだった?ちがう?じゃあどうして…

…じゃあ楽しい話でもしましょうか!あなたが出てきたということはもうすぐで春なのねぇ。せっかく仲良くなれたのに私はもうすぐいなくなっちゃうけど、また会えたらいいわね。


『たいよう』が1番輝くのを見れないのは少し残念だけれど、あなたに会えて本当に良かったわ。それに『たいよう』の暖かさに触れていなくなれるなんて、私は幸せ者ね。だから泣かないで。また来年会いましょう。『ふきのとう』さん。














私、恋をしたの。

お相手が誰かって?仕方ないから教えてあげる。

私『ゆき』に恋をしたの。

でも『ゆき』は『たいよう』のこと好きだったみたい。私に向かってずっと恋愛話をしてくるの。全く…太陽は雪を溶かすのよ?常識じゃない…

本当に馬鹿な子。自分を溶かす存在に恋をするなんて。

…消えちゃうあなたに恋をした私が言えた事じゃないわね

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

みる=みさいくる @mill-mi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ