愛の言葉を
「空の様に気紛れで海の様に残酷で大地の様に病んでおる、吹けば消し飛ぶ塵芥。それがお前達人間だ」
「はっ倒すぞ」
万感の怒気を込めて睨んでも私の竜はどこ吹く風だ。伴侶となって早数ヶ月、甘い言葉の一つも無いので貴方は私を愛しているかと聞けばこれである。
「それがお前という私の世界。もはや敵わぬこの身の呪わしいこと、愛おしいこと」
うっとりと大きな鼻先をすり寄せくる。……全く。竜の言葉は、分かり辛くて敵わない。
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