第9話 小鉢・山芋の刺身

 自然薯という山芋の王様がある。

 採取するには芋の隣に5メートル近い縦穴を掘らなくてはならず、掘っても考古学者の如く芋を傷つけないよう丁寧に土を払う必要がある。やってらんねーんだ。めんどくせえし疲れるし。

 市販の山芋で充分。

 とろろにはしない。

 とろろにするなら自然薯が必要になる。

 痒くなるし。

 味付けすると緩くなるし。

 でも自然薯掘りは嫌だし。

 買うにも高いし。

 売ってるの山奥のドライブインとかだ。

 んじゃ山芋で良い。

 最高に美味しい酒の肴になるんだから。

 山芋だって。

 酒の肴になるんだから〜。


 ・材料

 山芋、鰹節

 ・調味料

 刺身醤油


 ①山芋は細切りに。水には曝さない。軽く洗うだけ。


 ②ボウルに入れて刺身醤油を回しかけつつ鰹節をまぶす。


 こんだけ。

 刺身だからワサビとか練辛子とかも美味いしゴマ油とお酢でも美味しい。超簡単。皮剥くときだけヌルヌルして指切るかもだから気を付けて。ピーラー使うのが良いよ。

 酒はビールか普通酒が合う。

 やっすい奴。

 花の季節がそろそろ終わるからさ。

 星でも眺めながらどうぞ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る