電波で宇宙人が見つからない理由の考察

立ち読み愛好家

第1話

異星人がいるか居ないかという議論はあるものの、私は居るものと思います。

地球に来るか来ないかという議論には、来ないだろうと思いますが。

来ないという結論は、一般相対性理論という壁があり、SFなどでは、この壁を越えるための様々な理屈があるものの、残念ながら実現性に乏しいと言わざるを得ず、少なくとも今のところ、方策は見つかっていない。

異星人が攻めてくる的な、SF映画とかあるけど、一般相対性理論を乗り越えるだけの科学力を持った相手にかなうはずもない。電波で探している方がまだしも安全である。

さて、電波で探すにせよ色々条件がありうる。まず、異星人は、どこかの惑星上にいるだろうこと。ということは、その惑星(仮にXとする。)は、どこかの恒星(仮にZとする。)に属しているはずで、Xから電波が届くには、太陽、地球、X、Zと並んだときのみで、非常に起こりに難い確率しかない。仮にXの公転周期が1年だとすると、永遠に電波が届かないこともありうるわけで、いかに確率が低いかまさに自明である。

さてここで、異星人の立場に立ってみよう。地球に人間(知的生命体)がいるかどうかは異星人にはわからない。わからないけど、闇雲に電波を送ってみるという選択は取れないだろう。電波を送るにもコストはかかるし成果が上がる確率は低い。

異星人とはいえ、知的生命体ならコスト意識はあるだろうし、コスト意識を持てない存在を知的生命体と呼んでいいのかという問題もある。

以上のことから地球を目指して通信を送ってくるような異星人はいないといってよい。

そうなると、惑星X上で行われているであろう通信を傍受するしかないが、当然その通信は惑星内だけに通用するものなので、惑星間、もとより恒星間のレベルでは電波強度として弱いことが予想される。

惑星内通信なのだから、使用される周波数帯は、地球で使用されている物と被っていることか予想され、地球自体の発信電波を受信電波から引くなどの加工が必要である。

電波で異星人探しをやっている方々はいるけど、現在の地球で使われている電波帯を調べている人はどの程度いるんでしょうかね。

月に電波塔を建てて、地球のテレビ番組を視聴できるか試せば、異星人の放送をキャッチできるか試せるかもとれないが、実際難しいだろうな。基本的に電波はある程度指向性を持たせて発信するものだし、その向き先が宇宙になることはないのだから。

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