似たものどうし

菜の花のおしたし

第1話 ありさ

スマホのブーブー鳴ってる。

朝か、、。

昨日は頭がガンガンして、午後から休みをもらったんだった。

痛み止めを飲んだら、眠くなって、、。

「やだ!!そのまま寝ちゃったの?」

鏡をみたら、パンダ目になってる。

しまった、メイクも落とさず、服もそのままで朝まで寝ちゃうとは、、。


急いで、シャワーを浴びよう。


「あーーっ、スッキリしたぁー。

冷蔵庫から冷たい野菜ジュースのパックに

ストローをブッ刺して、髪の毛をタオルで拭きながらリビングのソファーに座ろうとした。

そこには、ブランド品の紙袋が無雑作に

何個も放り出してあった。


「ありさのやつーー!また、お金も無いくせにこんなに買っちゃってぇーー!!

あ!しまった!」


昨日、頭が痛くてとにかく横になりたくて

バックをリビングに置いたままだったはず。

やばい、急いでバックの中を見る。

やられた、、。

財布が無い、、。

カードを使われたわね。

スマホで確認する。

「はぁーーーん!38万ーーーーっ!!

ありさのやつーーっ!ただじゃおかないからね!!」


私はありさの部屋に走って思い切りドアを開けた。

ありさはいなかった。逃げたのね。

怒り心頭だけど、仕事に行かなきゃ。


私は仕事に行く気分じゃないけど、急いで

身支度をした。

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