奴隷

部屋に入った時頭にはてなが浮かんだ

「おいおっさんなんもないぞこの部屋」

とケイが言った

その通りなのだこの部屋は何もないのだ

窓もなければ入って来た入り口もない

「ってえええ おいケイ扉が無くなってるぞ」

「ロヌアこれはやばいかも….」

ケイが冷や汗を浮かべて言った

俺はなにがなんだかわからなかった

すると床に魔法陣が浮かび上がり

「な なんだ?」

俺はケイの方を見て目線だけで助けてと言った

するとケイが

「これ俺たち騙されちゃったぞ」

そうケイが言った瞬間

頭の中に声が響いた

(二つの生贄を捧げろ)

そう聞こえたんだ

「おいケイお前聞こえるかっ」

ケイがコクコクと頷き

「これ悪魔の召喚の儀式だ」

ケイが青ざめた顔でそう言ったのだ俺はよく訳がわからなくなって

「は意味わかんねえよ..」

「ロヌアッッ よく聞けいいか あと何秒後かに俺は死ぬ 俺の分まで生きろ」

俺はポカンとなって固まった

そして固まっている間ケイが口を動かした

「悪魔よく聞けいいか俺が儀式の代償を全て背負うだからロヌアを守れッ!」

そう言った瞬間ケイが消えた

「は」

そして足元の床にあった魔法陣が消えた

その瞬間俺の頭と左目に激痛が走った

俺は気を失った





「おいっあなた!起きなさい!」

急に怒鳴られ目が覚めた

よくわからなかったがケイが頭に浮かび

「ケイッ ケイは??!」

すると俺を起こした金髪のそばかす少女が

「ケイって子は知らないけどあなた大丈夫かすごいうなされてたわよ」

「おい俺はあんたって名前じゃねえロヌアレトスって名前がある」

「そう悪かったわねロヌア..すごくいいにくいんだけどあんた奴隷にされたわよ」

「は どういう意味だ?」

俺は混乱していた

「よく聞いて私たちは今日ここの牢屋に入れられた」

そう言われて初めて自分が布服、足枷、首輪、牢屋にいることを認識した

そうか

「俺はオルダって奴に騙されたのか」

「オルダ?あのB級の?」

俺はあったコトをそいつに話した


「なるほど…また言いにくいんだけどその子お前の代わりに悪魔召喚に使われたのよ多分おそらくきっと」

「は?そんな訳ねえあいつはまだ生きてる」

「現実を見て、 いい悪魔召喚ってのは片方の両足もう片方の両手を使って呼ぶものなの」

俺はその言葉に怒りを覚えた

「じゃあなんで私は生きてるんだよ、足がないどころか全身あるぞ」

どうしてだよそう心の中で連呼し涙が溢れた

「理由を説明したげる….

俺が泣いてるのを無視して説明し出した

ケイがもう戻ってこないことを知って

その日からオルダに復讐を誓った

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