第9話 プールばんざい ~ わが生涯に一片の悔いなし






・・・・。



・・・・。



ついにきた。



わすれものがないか確認は十分した。



あとは万全の体調で明日を迎えるのみ。



早くねよう。



・・・・。



・・・・。



・・・・。



・・・・ねむれん・・・・




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




「おはよー」


「はいおはよ~」


「・・・どうしたの?」


「いや、ちょっと寝不足ぎみで・・・」


「大丈夫なん?」


「ばっちこい」


「??じゃあ・・・いこうか??」




というわけで、今日はついにプールに行く日。

なのだが。

二人きり、というわけではない。

仲が良い男女2人ずつ計4人という構図。


・・・・。


いや。文句は言うまい。


言わない。


言わないけども。


ええいこんちくしょー。


・・・・・。



メンバーは僕とカナとサクラとケーシー。

サクラは前話した通り。

ケーシーは気の合う男友達であり、他のメンバーとも共通の友人だ。

今日は市電に乗り換えてプールに向かう。

けっこう遠い。

初めて行くところだから、いろんな意味で待ち遠しい。


30分ほどかかってやっと到着。


へー。遊園地と併設なんだここ。

横浜ドリームランドより規模は小さいけど、ちょっと似てるわ。


「じゃあ着替えてくるねー」


「おー。」


・・・・。


どんな水着かは・・・教えてくれなかった。


さて。あんまり目立つのはちょっと他のオトコの目がいやだしさりとて・・・。


「おまたせー」


思ったより派手じゃなかった。

というかグレーのストライプかー。ナルホド。

ちょっとシャープな印象が似合ってると思う。


「ちょっとハイレグ気味だけど似合う?」


・・・・カミサマ、御礼は何がよろしいでしょうか?


「あそこのウォータースライダー一緒にやろう!」


・・・・カミサマ、お供え物は日に3回でよろしいでしょうか??

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