エピローグ


「全く何だってんだよ! 変な奴らに目をつけられたものだ!」


 奴らは週三回ペースで、喫茶店にやって来やがる。日に二回来るときもある。飽きもせずに!


──暇人ひまじんめ! 何の仕事してんだよ!


 

 

 しかし、いつまで経っても慣れない。平気だと自分に言い聞かせても、緊張と恥ずかしさは消えることはない。



──オイラが何したってんだよ!



 まあいい。今は忘れよう。


 いつもより遅くなったが、今日は少し肌寒いので、昼食に温かいラーメンでも食べよう。


 近所のショッピングモールの、フードコートでラーメンを注文する。


 一番安い普通のラーメン。


 


──えっ!?




 まさか! チャーシューが六枚も入っている!!



 

──神様のご褒美だ!



 頑張れる! 奴らには負けない!

 


 オイラ負けないもん!!



 

      


   『生き恥 ─ある男の闘い─』終☕

       

           

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

生き恥 ─ある男の闘い─ 原口 モ @mo-haraguchi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ