第3話 美人大学に出没

「よお、童負君愛しの楓君はまだ居ないのかな?」

「なんだよ愛しのって」


でも、あながち今の楓に対しての使い方はあってるかもな。


「そういえばさ、俺朝大学向かってたらさ超絶美人見かけたんだよね」

「そりゃーいい朝でしたね」

「なんだよ適当だな」


こいつの名前は、寒竹雪平さたけゆきひら大学入ってからの友人で俺と楓普通に仲がいい。


「にしても楓ほんとに帰ってこないよな」

「一応あいつ帰ってきたぞ」

「え、まじかよそれなら教えてくれよ。元気そうだったか?」

「結構元気そうだったよ」

「そうかじゃあいいや。また今度他の奴らも誘って飲もうぜ。合コンでもいいぞ」

「合コンか…」


楓を誘った場合女性側として呼べばいいのだろうか。

もろもろの講義が終わったあと、雪平がどこか食べに行こうとゆう話なので一緒に近くのラーメン屋に行くことにした。


「三郎系久々だな食べれるかな」

「俺は少なめにしようかな」

「なんだよお前男じゃないなー。とか話してたら、なんだかあそこが騒がしい」

「ほんとだ事件か」


二人で歩いているとなんだか少しザワザワしているところがあったため、野次馬根性で見に行ってみる。


「面白いといいなー…あー!朝の美人のお姉さん」

「なんでいるんだよ」


ザワついている所を見に行くとなぜか、楓が歩いてる所をみんなが見ていただけらしい。


「ここにいるってことは、この大学の人なのかな?でもあの美貌だと絶対噂になってるよな。お前あの人知ってる?」

「いやー見た事あるような気がするけど知らないかなー」

「あ!童負ここで会うなんて奇遇だね」


何とかシラを切ろうとしたら、運悪く楓に見つかってこっちに来た。


「お前知り合いかよ」

「楓なんでここにいるんだよ」

「昨日言ったろ手続きがあるって」


一応小声で喋ってはいるものの、周りの視線が「なんなんだこいつ」みたいなものになっている気がする。


「じゃ僕はもう帰るから。今日も夜いっぱい遊び倒そうね」


そういうことを大声で言いながら去っていく楓。ほんとに心が死にそう。


「童負、お前にもついに春が…」

「ち、違うからなあいつはただの、知り合いとゆうか親友とゆうか」

「まあまあ、初彼女だし恥ずかしいのは分かるけど今度ダブルデートしようぜ」

「だから違うっての」


雪平は、普通にコミュニケーション能力か神がかってるため、女子との交流も深く彼女がいる。

雪平とラーメンを食べたあと、普通に別れて家に帰った。その後楓がまたゲームしに家に来たので、軽く酒を飲みながらゲームをしていた。


「そういえばお前大学復帰するのか?」

「まあね夕方の手続きもそのためだしね」

「そうかでも、周りに説明するの大変そうだよな」


楓は、性転換により声以外ほぼ全てが変わっているため、その説明をした時周りがどうゆう反応をするかは未知数だ。


「まあ、それに関しては頑張るよ。それに周りが僕のことを避けても童負は、普通に接してくれるだろうしね」

「そりゃあ親友だからな」


その後ゲームを終わらせて、なぜかまた一緒に寝て朝が来た。


「童負起きろ」

「ん、なんだよまだ寝させてくれよ。このままだと寝不足で死ぬぞ」

「君今日大学ないだろ、だから服買いに行くぞ」

「は?」


楓の一言に眠くて起きれない体が起き上がり、一気に覚醒状態へと移行する。


「僕下着はかったんだけどね、服は前のしかなくてレディースがないんだよ」

「服くらい一人で行けばいいだろ」

「服は他の人の目でも決めて欲しくねそれに…スカートも買いたいし」


スカートとゆう単語を少し恥じらいながら、言う楓なんか可愛いな。


「わかりましたよのために行くか服屋」

「別にスカートは買わなくても…」


そんなんこんなで女に変わった大親友との、前と少し変わったような変わってないような日々が幕を開けた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

最近性転換したらしい俺の友達があまりにも可愛すぎる件 黒薔薇サユリ @kurobarasayuri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画