第5話片耳にキスを

「はいお給金です。おつかれさまでした。」

ラビィは受付でプリンセスから給料を受け取る。金のかけら1つと銀のかけら7つと銅のかけら8つが入っていた。

「あの軽作業でずいぶんはずんでいただいて。」

「宮殿のお仕事ですから。それからいいお話ですよ。ひとつ町をこえて、砂漠をこえた時計の街にベテランのからくり細工師さんがいるそうです。その人なら手錠を解錠できるのではないかと、昔その街で修行した大工が言っていました。」

「ほんとにいいお話!ありがとう!行ってみます。」

「砂漠越えは大変ですからお気をつけになってね。」プリンセスはラビィの片耳にキスをした。

ラビィは真っ赤になる。

「ほんのお守りです。」プリンセスもほんのり頬を染めてやわらかくほほえむ。

「ありがとう。なんでもできそうです。」

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