第9話 シグレのご褒美
「お疲れ様です。ヒルダ様との特訓はいかがでしたか?」
「ああ、実戦の雰囲気はつかめたよ。いきなりダンジョンに突っ込まれた時はおどろいだけど……」
「え? ダンジョンにですか? それはセイン様を謀殺しようとしたのでは……?」
部屋に戻るとシグレが笑顔ででむかえてくれたが、特訓内容を聞いて頬をひきつらせる。
「大丈夫だよ。あの人は信頼できるって思えた。引き続き特訓もしてくれるって」
「わかりました……それではお疲れでしょうし入浴の準備をしておきますね」
サキュバスを倒した俺は屋敷へと戻っていった。特訓は無事終わりヒルダ姉さんはこれから部下たちの稽古をみるということでわかれたのだ。
お姉ちゃんとか言い出したときはどうしようと思っていたけど、師としては立派な人だと思う。
ほかの部下も姉御とかよんでいたし、そういう風習なのかもしれない。
「とりあえずは強くなるための一歩は踏み出せた。本番はこれからだよね」
このままヒルダ姉さんに剣技を習い強くなっていけばいずれか俺も実戦に出る機会があるだろう。
そこで功績をあげていけば、今のみくびられている現状もよくなるはずだ。そうすれば、戦場にでて名を上げる機会も増えるだろう。
成果によっては兄であるドノバンよりも俺を推す声だってでてくるはずだ。
「よし、頑張るぞ!!」
全ては巨乳な女の子が引け目を感じずに生きていける世界をつくるためだ。気合を入れて浴場の扉を開くと、暖かい熱気と共に湯気があふれ出す。流石は貴族ということもありかなりの広さであり前世で言ったホテルの大浴場が思い出される。
「とりあえず風呂につかりながらこれからのことを考えようかな……」
さっそく、お湯を浴びて体を洗おうとした時だった。ガラガラと扉が開く。
「あ、ごめん、今は俺がはいって……シグレ? それに、その恰好は……」
「その……メイドとしてセイン様のお体を流しに来ました」
やってきたのは顔を真っ赤にしたシグレである。しかもその恰好は昼間にみた女兵士たちがみにつけていたスク水なのだが……
むっちゃパツパツなんですけど!! むっちゃパツパツなんですけど!!
貧乳しかいない女兵士たちが身に着けるものなのだ。豊かすぎる胸元のおかげで生地が伸びており、うちの紋章がかわいそうなことになっている。
「あのシグレさん……? 今までこんなことなかったよね? 急にどうしたの?」
「セイン様が私のような巨乳たちのためにがんばってくださるんです。私もなにかできないとかとおもいまして……」
「だからって、なんでこんな……」
「私の愛読してる恋愛小説で読んだんです。男の人はその……女性に体を洗われると元気がでるって」
あれ、今ってソープランドの話をしてたっけ?
「それって恋愛小説じゃなくて官能小説じゃ……」
「違います! 優しいご主人様に振り向いてもらおうと頑張る健気なメイドとの恋愛小説です!」
シグレが気合をいれるかのように力をいれて力説するものだから、豊かな胸がプルるんと揺れる。ちょっと事故ったら先端が見えてしまいそうである。
「元気になるには元気になると思うけどさぁ……って、シグレなにやってるの?」
「え、ですから元気になるようにこれからセイン様のお体を洗おうと思っているのですが……」
キョトンと可愛らしく首をかしげるシグレだがその手は自分の手や胸で石鹸を泡立て始めていたのだ。
やっぱりソープランドじゃん? いや、いったことないけどね!! てか、違うところが元気になっちゃうよ。
「やっぱりシグレの読んでいる本って恋愛小説じゃないよね、エロ本だよね!!」
「な、なんてことをおっしゃるんですか!! 私はエッチな本なんてよんだことありません。その……ちょっと過激なだけの恋愛小説です!!」
「このエロメイド……」
ぼそりと呟く俺に胸と手を石鹸を泡立たせたシグレが顔を真っ赤にしながら迫って来る。
「その……セインさまはこういうのはあまりお好きではないでしょうか?」
「いえ、最高です……その……できれば手ではなく胸で洗っていただくことは可能でしょうか?」
「……はい!! お任せください!!」
一瞬きょとんとしたシグレだったが満面の笑みを浮かべて抱くつくと、そのまま体を上下する。
柔らかい感触と時々漏れるシグレの吐息が心地よい」
「天国だ。天国はここにあったんだ」
「えへへ、喜んでいただけてなによりです。その……あなたにだけちょっとエッチで巨乳なメイドはお嫌いですか?」
「シグレが専属メイドで本当に良かったと思う」
「私もセイン様が主で幸せです!!ではご奉仕させていただきますね」
上目遣いにそんなことを言われた俺は彼女の親切にあまえることにする。改めて思う。俺は巨乳のために戦うぞ!!と。
シグレが読んでるのは15禁くらいのやつですね!
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