第24話 スイ共和国と魔の森


 俺は共和国の首都(共和国は王都と言わず首都と言うそうだ)の南門の近くの宿の一つに来ていた、入って行くと「いらっしゃい。お泊りですか」と声が掛り、俺が「シングルは空いて居ますか」と聞くと、「空いて居ますよ。冒険者の方ですか?」と聞いて来た、俺が「はい、そうですが」と言うと、「そうですよね。見た通りですよね。ソロの方は珍しいので聞いて見ましたが」と言って、ソロは珍しいと言う情報が得られたが俺が聞いた事にもっと驚く事に為った。


 俺は空き部屋があると言う女将に聞いた、「ここの町に図書館は有りますか?」と聞くと「図書館ですか?長い事ここで宿をしてたが初めて聞かれました」と言った、

俺は「ちょっと調べ物をしたいので、この町に来たら行こうと考えて居たので」と言うと、「そういう事も有るでしょうが冒険者の方が図書館の場所を聞いたのが初めてだったので、つい聞き返して終いました申し訳ございません」と誤って来たので、「いやいや謝る事は無いですよ。教えて貰うのは此方ですから」と言って置いた、それから丁寧に場所を聞き明日行こうと考えて居た。それで一応5連泊のお願いをしてお金を払いカギを貰い部屋に行った、206号室は4.5畳程の部屋でベッドと小さなテ-ブルと椅子が有り、ベッドのシ-ツが綺麗にされて居たし建物は古いが手入れは良くされている良い宿だった。


 

次の日教えて貰った道を歩き図書館に来ていた、入館料大銀貨1枚と委託金金貨1枚を渡して入館して魔法の本と錬金術の本と忘れられた付与魔法と言う本とを読んで行った、最近獲得した記憶力強化のお陰で読んだ本の内容はほぼ記憶できる様に成った一度読めば記憶に残るようだ、俺は其処でふとスタンピ-ドの事で詳しく書かれたものが無いか聞いて見ると1冊あった、著者はヨシツネに成って居たので書士の方に聞いて見た、このヨシツネさんとは如何言う方ですかと聞くと、「はっきりとは分かりませんが、大分前の方で一説には勇者だという説もあります」と言った、流石ヨシツネさん此方に来ても大活躍だった様だ、て(俺が思って居る方だったらですが)スタンピ-ドについて書かれては居たがそこまで詳しく書かれて居た訳では無く、スタンピ-ド自体が発生する場所や条件が違い共通点は指導者が生まれていると言うだけだった、指導者もその都度違う様でオーガロ-ド、トロ-ルキング、グリフォン、ノ-ライフキング、バンパイアロ-ド、と色々な魔物が指導者に成って居た。


 そんな一日を過ごして知識を増やして宿に帰った頃にギルドは緊迫して居た、南の魔の森が何やら不穏な空気が漂っていたからだと言うのもCランクチ-ムスイセイの風が森で多くの魔物が集まり蠢いていたと報告したからだ、魔物は殆どが単一の魔物で行動するが多種多様な魔物が集まって居たと言う事は、スタンピ-ドの兆候だと昔から言われていたからだ、南門から森までは20km程だもしスタンピ-ドが始まるとここ迄は3時間程で遣って来る事に為る。4か所のギルドが総出で対策を練って居た頃にダイスケは夕御飯を食べて居た、今日の図書館は為に成ったと思いながら食事をして居たが、突然町の鐘が鳴り始めた俺は女将さんに聞いて見た、するとこの鐘は「冒険者を集める為の鐘でもしかするとスタンピ-ドの兆候が有ったのかも知れない」と言った、女将さんは「30年程前にも有ったがその時は冒険者が頑張り魔物を撃退した」と言った。


 俺は食事を早々に終わらせてギルドに来ていた、ギルドでは冒険者のランク別に受付をして行き食堂で説明が始まった、「俺が当ギルドを預かっているタナトマスと言うもんだ以後宜しく」と自己紹介をして、「魔の森にスタンピ-ドの兆候が有り、もし始まればここには3時間で到達する。それと問題はボスが何かと言う事だスタンピ-ドの指導者を倒さないと魔物の進行が止まらない可能性が有る。今から探索のスキル持ちを派遣したいそして出来るだけボスを探し出して欲しい、この任務にスマイルの嵐Bランクチ-ムに行って貰いたい、今は18時に成るので明日の朝5時にここを出て森に入り探索をして貰い4人は探索者を守って、出来るだけ戦闘を避けて帰って来て欲しい」と言った、「その報告を聞いてギルドでは対策を練り対応する」と言うが、俺は手を挙げて聞いた、「俺はダイスケと言うソロの冒険者だが質問がある。魔物は此方の準備が整うのを待ってくれるのかい」と言うと、「その意見最もだが今の所それしか方法が無い、ボスを特定しない事には向こうがどの様な魔物が出て来るかも掴めない」なのでとに角ボスを調べたい、俺は「分かったその探索に俺も加わりたい、俺も探索持ちだし魔法も使える」と言うと、ギルマスが「それは有り難い是非お願いしたいスマイルの嵐良いかい」と言うと、スマイルの嵐は「良いだろう」と言った。


 次の朝5時にスマイルの嵐と一緒に森に向かった、4時半に集合してお互いに挨拶を交わしてスマイルのチ-ムリ-ダ-のルクトンがリーダ-とした、スマイルのチ-ムは5人で年齢は25才前後の冒険者で言えばベテランになる5人だった、俺は18才だが前世は48才だったのでベテランの言いたい事は分かる積りだった、そんな6人で南門を出て森に入るが俺が止めた、「前方1kmに魔物の群れが有る約200匹だ」と言うとそれは本当かと言いながら慎重に行くと、200匹程の魔物が固まって居たリーダ-が「凄いなどれくらいまで分かる」と言うので、「5km位先の魔物が居るのは分かる」と言うと「それは凄いな」と言った、「俺はソロだから、常に魔物を発見出来る様に探知して居るとこうなった」と言うと、「ソロは細心の注意が必要と言う事か、それも大変な事だな」と同情された、リーダ-がこいつ等は放って行こうと言って迂回し始めたので俺もそれに倣って付いて行った、「ここから5kmほど先に大きな塊が有るそこが怪しい」と俺が言うと、「良しそこに案内して呉れ」と言うので其処に案内したら、500匹程の魔物が固まって居たオークにオーガに狼トロ-ルその奥にひと際大きなサイクロプスが居た、俺はサイクロプスを鑑定したサイクロプスは変異種でレベルが80も有り、ハイサイクロプスに成って居たので俺が言った「あれがボスですね」と言うとルクトンも「そうだなあれがボスで間違いないだろう」と言った他のメンバーもそれを見てボスだなと言って居た、俺が奴を倒す提案をするとリーダ-が「出来るのかそんな事」と言うので、俺が「遣れます魔法で」と言うと、「良し遣ろうそして直ぐにここを離脱する」と言って後の4人は300m程後ろに下がった、俺がレ-ザ-ビ-ムでハイサイクロプスの頭を撃ち抜くとサイクロプスが倒れた、周りの魔物が大騒ぎになり逆にスタンピ-ドが早まったが、烏合の衆でまとまりが無く成り直ぐにスタンピ-ドが鎮圧された。


 俺達は迂回しながらも時々魔物の群れを殲滅しながら帰って来た、俺は倒したハイサイクロプスの魔石は魔法で取って居たレベル16の魔石だった、俺達が町に帰り着いた時にはスタンピ-ドが散発に発生したが大したことが無かったと、南ギルドのギルマスが行って居たがスマイルの嵐が説明すると、そうかそれで魔物がばらばらに種族単位で出て来たのかと言った、それから魔物は全て塵尻になって終い統一された動きは無く成り、スタンピ-ドが終息宣言がされた。



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る