閑話 ヴァルハラの神々

「あ~ぁ。やっぱり駄目だったか〜。死にづらくなってるけど、ハイヒューマンって言っても10歳じゃ、内部までは強化されないか。

でも、ワンパンは無いよね~。プッ。

さて、余興は終わったし、本業のお仕事しますか!

〘あ~、テス。テス。神々の皆さん聴こえてますか。聴こえてますよね。これより、ヴァルハラ神殿にてこの世界の取決めを話します。速やかに、僕のところまで集まって来るように。〙

これで良し。」


創造神の召集で現れたのは、

生命神 ライマ

魔神  ホルス

龍神  ケツァル

武神  アールエス

智慧神 ソーディアン

破壊神 ガーゾアン

死神  アドニス

豊穣神 デイメル

獣神  バーン

生産神 ゼーロス

海神  カリプソ

と主要神々が集まって来た。


«破壊神ガーゾアン»

「おい、創造神吾達われたちを集めて何をしようと云うのだ。われや死神には地上の事案なぞ無関係だ。それに、興味も無い。

おのれ等、ヴァルハラの者達で勝手にやらかせば良いではないか。そう思わんか死神の!」


«死神アドニス»

「しかしの破壊神。ヴァルハラの者達もんたちが勝手気ままのやらかしを行うせいで、ハーデスはお大忙しなんじゃぞ。ここで1枚噛んかんと、こいつ等、勝手にポンポンなんやかんや生み出して我らの仕事が増える一方になる事請け合いじゃ。そうは思わんか破壊神。」


«破壊神ガーゾアン»

「そう言われると確かに……。では聞いてやる。創造神話せや。」


«創造神サミュール»

「ドラゴンの巣立ちの問題でね、人類が弱っちい事が浮き彫りになったんだけど、それで

人が多く集まる都市の近くに試練の塔型ダンジョンを作ろうと思うんだ!そこに人類を誘導して鍛えて、魔物やドラゴンを討伐して貰う計画さ。」


«生命神ライマ»

「それでは、その試練に耐えきれない者達は死んでしまうのでは?」


«創造神サミュール»

「うん。死んじゃうね。それが?」


«獣神バーン»

「そりゃそうだ!弱肉強食はこの世界のことわりだぞ。獣は弱ければ食料になって、油断すれば殺される。人類だけ特別扱いではいかんだろ。死にたく無いのであればダンジョンに入らねば良いだけだ。」


«生命神ライマ»

「それはそうですけど。」


«破壊神ガーゾアン»

「で、試練のダンジョン?勝手にすりゃ良い。ハーデスにいるわれらに、話をする事じゃ無い。」


«創造神サミュール»

「いや。そこで、ハーデスにいる悪魔をエリアボスやダンジョンマスターに据えたいんだよね。」


«破壊神ガーゾアン»

「それは、人類の魂を悪魔が贄にして良いと云う事か?」


«創造神サミュール»

「そういう事だね。報酬無しでは動いてくれないでしょ。でも受肉や任務放棄で外に出る事は、禁止だよ。そうなれば教会の者共に上級天使を受肉させて討伐させるからね。」


«破壊神ガーゾアン»

「そういう事なれば、1枚噛むこともやぶさかでは無い。悪魔王に話を振ってみよう。」


«死神アドニス»

「我にはアンテッドを提供せいっと云う事かの?」


«獣神バーン»

「我には何をさせる気だ。」


«創造神サミュール»

「死神は、まさしくその通り理解が早くて助かるよ。獣神には聖獣、幻獣を増やしてくれないかな。人類のパートナーを。

生命神には精霊を増やして、同じ様に、パートナーをしてもらって欲しい。

そして、試練のダンジョンには魔物が増殖する様に、魔神に塔の地下に穴を開けて龍脈と繋いで調整してもらう。

豊穣神にはある階層で何かを収穫出来る様にして貰いたい。

智慧神にはコモンスキル宝珠と初級魔法書を、ある程度魔物の討伐が出来た者への報酬として魔物討伐後、宝箱をドロップさせる。この中身の作成をお願い。

武神には武術の目録書をお願いね。

生産神にも、剣、防具、収納袋、アクセサリー等のアイテム制作を、龍神、君は塔のダンジョンも含めた、全ての管理をしなさい。

海神、君はちょっと最終ダンジョンの作成で相談したい。

以上だけど何かある?」


«智慧神ソーディアン»

「最終到達者への報酬は何をお考えですか?」


«創造神サミュール»

「種族進化を考えているよ。」


«生産神ゼーロス»

「等級はどこまで作って良いですかい。

一般級(ノーマル) 特上級(スペシャル) 。

希少級(レア) 特質級(ユニーク) 。

伝説級(レジェンド) 幻想級(ファンタズマ)神話級(ゴッズ) 。までは我でも作れやすが、

創世級(ジェネシス)。は作れませんぜ。」


«創造神サミュール»

「レジェンド迄でいいよ。それ以上は別の試練、海のダンジョンでドロップすることにしよう。」


«破壊神ガーゾアン»

「魔族共はどうする。別大陸に隔離しているが、あそこにも試練のダンジョンを作るのか?」


«魔神ホルス»

「いや。あそこは無理だな。龍脈が深すぎて、穴を開けてしまうと何が起こるか分からん。」


«創造神サミュール»

「彼らは十分強いから無くても大丈夫だよね。死にづらいし繁殖し辛いからやり過ぎて絶滅するかも。」


«豊穣神デイメル»

「作物は良いですが、鉱物はどうしますか?魔性鉱物も仕込みますか?」


«創造神サミュール»

「地上に存在する物は仕込んで。量は任せるよ。程々にね。以上かな。それでは海神以外は、準備を進めて。解散!」


«海神カリプソ»

「で、吾に相談とは何かな。」


«創造神サミュール»

「君の側近である、海龍リヴァイアサンを貸してくれないかな。ダンジョンマスターをして欲しいのだけど。」


«海神カリプソ»

「貸すのは構わんが、そこに押し込めると云う訳でなければ良いぞ。自由にさせながら、挑戦者が現れた時だけと云う条件ならば。」


«創造神サミュール»

「それで良いよ!ではお願いね。」


«海神カリプソ»

「良かろう。」


こうして、創造神の娯楽ダンジョンが作られることになった。











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