褪（あ）す星（ほし）に滴（した）つ屡（しば）立（た）つ紅蓮（ぐれん）の五月雨（さみだれ）

斜（はす）に乱（みだ）れて　八隅（やすみ）領（し）く

明日（あす）を奪（うば）われ　誰（だれ）もが爛（ただ）れ

塡（あ）す赫（あか）に塗（まぶ）れ気触（かぶ）れて葬（はぶ）る死苦（しく）

飽（あ）く無（な）き災禍（さいか）の終局（しゅうきょく）に

咲（さ）く白蓮（びゃくれん）が　幽（かす）かに戦（そよ）ぐ

哭（な）くように嚇（かかな）く星（ほし）へ常（とこ）しくに

明（あ）くる朝（あさ）へと捧（ささ）ぐ声（こえ）が降（ふ）り注（そそ）ぐ

明日（あす）を歌（うた）っても助（たす）かりはしない

掠（かす）れた声（こえ）で今日（きょう）がそう謳（うた）っても

忘（わす）れないで　いつか見（み）た果（は）てしない

真澄（ます）みの空（そら）　側（そば）で戯（そば）えた夜明（よあ）けの音（ね）を

鎖（さ）す覆（お）う雨（あめ）を臨（のぞ）み歌（うた）おう

明日（あす）の歌（うた）へと共（とも）に繋（つな）ごう

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