第一章 第七十二話【③Well Come to Special-Live【Mako`s-interval】(③ライブにようこそ【眞子の休憩】)】

1195 上星川まで送っては貰ったのだが……

 第一章・第七十二話【③Well Come to Special-Live【Mako`s-interval】(ようこそライブへ【眞子の休息】)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 072【③Well Come to Special-Live【Mako`s-interval】(ようこそライブへ【眞子の休息】)】


 『上星川って、東京ドームから近いよね。じゃなきゃ、こんなに早く到着する筈ないもんね』


 うんうん。

私も、今の今まで全然知らなかったんだけどね。


この事実は、あまりにもビックリ仰天の事実だったよ。


こんなに短時間で、東京ドームから、上星川に到着するって事は。

この2つの拠点を結ぶ線を直線で表すと、意外と近い距離にあるって事が発覚したのね。


これは本当に、意外な事実だった。


……まぁ私自身。

以前は、チョクチョク車の運転なんかはしてたけど。

単車には殆ど乗らなかったから、今まで気付かなかったんだけど、単車って利便性が高くて、凄く早い乗り物なんだね。


事、この単車の件に関しては、ほぼ無知の状態だったから、此処も知らなかった。


この『距離』と『単車』と言うカテゴリーを同時に考えれば、色々解る事なんだけど。

東京都と、神奈川県って隣接してる、お隣同士の県だから。

この単車ってものを使えば、東京ドームから、上星川までぐらいならアッと言う間に到着するのも頷けるってもんだよね。


いやはや、凄い凄い!!


凄いよ単車!!



もぉ……嘘です。


……冗談じゃないですよ。

あんな鬼みたいなスピードで、公道を滑走するのはヤメテ下さい。


命が幾つあっても足りないですから。


……だから、もぉ本当にヤメテ。


そんなに多くは望まないから、せめてスピードだけは、もぉちょっとだけで良いから落として下さいな。


『狭い日本、そんなに急いでどこ行くの?』ですよ。


***


 ……まぁまぁ、そんな早急な感じで。

息も付かせぬジェットコースター感覚の地獄のツーリングも終わりまして。

只今、上星川の実家の前まで送ってきて頂いた訳なんですがね。


今現在時間は0時を回った所。

なんか今日は色々なイベントが盛り沢山すぎて、1日でドッと疲れちゃったね。


特殊なイベントが多すぎだよ。


だから、この後、家に戻ったら、この無駄に疲れた体に休息を与える為にも『大好きな風呂に入浴して、サッサと寝ちゃおうかなぁ』ってな単純な思考になっていた。


……んだけど、此処で私は、ある重大な事に気付いたのよね。


私が、あの程度のハプニングで、これだけ疲れてるって事はね。

『あれだけハードな仕事をこなしていた崇秀さんは、どうなんだろ?』って、話なんだよね。


多分、私が想像するに、私なんかの数十倍疲れているんじゃないのかな?って結論に行き着いちゃったのよ。


だってさぁ、考えてもみ。

昨日、今日と、朝一から店に入ってからと言うもの。

滞りなく笑顔で、数十人の接客しながら、ズッと責任のあるカットをしてたんだよ。


普通なら一発で腱鞘炎にでも成りそうな勢いで。


しかも、その美容師としての仕事が終わったら、今度は自分が運営しているGUILDの仕事。

更に、その合間を縫って、その疲れた体のままで、私を東京ドームに送ってくれて。

今現在では、此処からの帰宅を含めれば、ほぼドームを二往復以上してくれている事に成る。


それでトドメに、国見さんの甥っ子が起した、さっきの一悶着。


これじゃあ、崇秀さんに、心も、体も休まる時間があったもんじゃない。


まぁ、本人にとっちゃあ、この程度の事は、日常茶飯事なんだろうけど。

相変わらず、無茶苦茶なハードスケジュールだ。


……だからね。

今バイクにエンジンを掛けて、自宅に帰ろうとしている崇秀さんに、ほんの少しだけでも休憩をして貰おうかと思い。


ある事を提案してみた。



「ちょ、ちょっと待って」

「んあ?」

「あの……あのさぁ、崇秀さん」

「なんだよ?どうかしたか?」

「えっ?あぁ、うん。あっ、あのさぁ、あの、今日、もし良かったら、泊ま……泊ま……」


うぅ……『良かったら、泊まっていかない?』って、ただ単に言おうと思ったんだけなんだけど、上手く言葉を紡げなかった。


普段ならサッと言える言葉が、今日に限っては上手く言葉に成ってくれない。


何故ならね。

私みたいなトラブルメーカーが一緒に居るからこそ『崇秀さんが、こんなに疲れる羽目に成るんじゃないか?』って疑念が湧いちゃったのよ。

現に今日だって、私が東京ドームになんかに行かなきゃ、自宅で、ゆっくりする時間が少しは有った筈だったのに。


なんか、そう考えちゃうと……厚かましくて、なにも言えなく成っちゃった。



「トマ?……トマってなんだ?腹が減って、トマトでも食いたくなったのか?なんなら、スーパーまで一っ走りして買って来てやるけど?」


また、気を使って貰っちゃてるよ。


けど、なんで、この状態で私がトマト要求すると思ったんだろ?


ちょっと意味が解らないね。



「あぁ、いや、そうじゃなくてね。お腹は減ってないんですよ」

「んあ?あぁ、そぉなんか?んじゃあ、トマトじゃねぇのな?じゃあ、なんだよ?」

「あぁ、いや、あの、別に良いです。……なんでもないです」

「んあ?オイオイ、眞子、人を呼び止めて置いて、なんだよそれ?それに、なんか、やけに煮え切らない態度だな。なにを隠してやがる?」


うぅ……なにも隠して無いけど。

ワザワザ引き止めたのに、この私の情けない有様。


そりゃあ私だって、ハッキリ『泊まっていかない?』って聞きたいさ。

でもさ、もし崇秀さんが家に泊まってくれたら、疲れてるのが解ってても、また確実に甘えちゃいそうなんだよね。

だから、今日に限っては、煮え切らないマズイ状態に成ってしまっている。


前までなら『今日泊まっていきなよ』ってアッサリ言えたんだけどね。



「ごめんなさい。疲れてるのに、引き止めちゃって」

「いや、別に、謝んなくても良いんだけどな。……んあ?あぁ、なるほど、そう言う事か。それが、オマエの真相か」


早速バレちゃったよ。


でも、話が話なだけに、なんか非常に格好が悪い状況だなぁ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>

今回から始まった第一章・第七十二話【③Well Come to Special-Live【Mako`s-interval】(ようこそライブへ【眞子の休息】)】なのですが……いきなり眞子は、言いたい事も癒えずに、なにやら頓挫している様子。


まぁ事実、彼女が懸念している通り、眞子は中々手の掛かる子なので、崇秀が疲れる要因に成ってるのかもしれませんが。

そのトラブルを楽しんでるのが崇秀なので、本来は、此処で遠慮はいらないんですけどね(笑)


さてさて、そんな中。

眞子の言動から、崇秀は何かを感じ取ったみたいなのですが。

一体、このわけの解らない状況で、崇秀は、なにを勘付いたのか?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る