夜桜に閃く殺意の仇怨

時は明治初期。廃刀令が布告された最中の舞台、それに抗う男と女がいた。
穢多(えた)という穢れを生業とする男『皮剥ぎ源助』。遊女三人と夜桜の下で宴会をする予定だったが、来たのは脇差を携えた『椿』という仇娘だった。冒頭から源助の左脇を椿の脇差が突き刺して始まるシリアスな展開で幕を開ける。血塗られた過去に殺意を宿して対峙する二人、なんと夜桜に映えることか。