第24話  片手にコーヒー

何か書きたくて 何も書けなくて


ため息をつく この頃


それはやっぱり 君のせいだけれど


今更 言っても仕方ないね




あの時 君に 言った言葉


“ついて来てくれ 僕に” 


この街を 去りゆく僕に


君の言葉は 無かった




いつまでも ずっと


一緒にいよう


誓い合ったはずだよね




そう あなたは僕を見送りに来た


涙目にはなっていたけれど


泣くくらいなら ついて来てくれよ


心から叫びたかった あの時






何も書けなくて 君を思い出す時は


コーヒーを片手に 目を閉じる


お互いコーヒーが好きで


いろんな喫茶店に行ったね




あれからどれだけ 


時間が経っただろう


僕はコーヒー独りで飲む




もう君ならば 次の彼いるだろうね


次の恋ができれば 楽だね


僕と君 バッドエンドだね


ブラックのコーヒーが苦い






そう あなたは僕を見送りに来た


涙目にはなっていたけれど


泣くくらいなら ついて来てくれよ


心から叫びたかった あの時


もう君ならば 次の彼いるだろうね


次の恋ができれば 楽だね


僕と君 バッドエンドだね


ブラックのコーヒーが苦い







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る