第3話  紫陽花の道

告白はシンプルだったよ


ただ“結婚してくれ”と


君はこう言ってくれたね


“私、もう迷わない”




僕の方は最初から


迷いなんて全く無かった


ただ、残りの人生を


君のために使おうと思った






June brideだよ


6月の花嫁、何だか素敵


君が望んだ通りにしたよ


紫陽花も祝福してくれるよ






この命、僕の人生、


捧げようと思った


死んでも良いとさえ


想い続けていた


いいこともあれば


嫌なこともある


そんな日常で


笑って暮そう




式の準備も順調だ


楽しそうに準備する


君をとても可愛いと思う。


この笑顔、守っていく






6月の挙式だけど


暑い暑い、大失敗


それでも笑顔の君を見て


力強さを感じた




お互いに守り合う


互いに傷を舐め合う


互いに支え合おう


そんな話をしていたね






6月の花嫁だけど


君は何月でも可愛いだろう


こっちは喜びと責任感


幸せな瞬間なんてそんなものさ


紫陽花が綺麗だった








入場が始まった


多くの人の拍手と歓声


そうだ緊張ばかりしていないで


この時間を楽しもう




今日は嬉しい結婚式


自分達の楽しい時間


あいにく今日は雨だけど


紫陽花の道がとても綺麗だ






雨が降ったり


いろいろあるだろう


だけど紫陽花の道を歩んでいこう


優しい雨も降ってくれるから







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