異世界でも無職でした\(^o^)/
「うわっ何ここ…」
女は言った。
俺たちはどうやら変なところに飛ばされたようだった。
「諸君!」
そしていきなり7~80代ほどのおじさんが現れた。
「よくぞここまで来た!お前たちは選ばれし勇者なのだ!」
俺たちが、勇者だと…?
俺は理解に苦しんだ。というかこの状況が呑み込めない。
「君たちに職を与えよう!まずそこの君!お前だ!クソイケメン!」
おお。さすがだ。このおっさんもこいつが(自主規制)だということをわかってらっしゃる。
「君は剣士だ!そなたのするどい剣で、敵を切り裂け!」
気づけば男は鎧を着て、いかにも「勇者」のようになっていた。
「ふんっ!剣士か、悪かねぇな!」
「そしてそこの女!(自主規制)!」
「なっ…今なんて言った!?」
どうやらこのおじさんと俺は仲良くなれそうだ。
「君は魔法使いだ!…それだけだ!」
「ふん。まあいいじゃないの」
「そして君は…」
テテテテテテテテテテテ…
デン!
「無職だ」
フッ!!男が笑い、そして女もそれにつられて笑った。
――一方俺はというと。
「む…しょく?むしょくむしょくしょくむむょしく…。」
と、壊れたロボットのように絶望していた。
「まぁ、せいぜい頑張るといいさ!無職君!!」
もちろんそれは、彼らにとって爽快なシーンであった。
「現実と同じ職だなんて、よかったじゃない」
「そうだよなww(ダブリューダブリュー)」
クソがぁぁぁぁぁ!(自主規制)ねぇぇぇぇぇ!!
「じゃぁね~」
そしてリア充は去っていった。
ま、無職だからと言ってね。現実世界でも無職だからって言って差別されることは別にないから異世界でも別
「え?あの人無職だってさ」
「マジで?狂ってんじゃん」
「ままーむしょくのひとって(自主規制)なのー?」
「コラ!無職に対して(自主規制)なんて言葉使っちゃダメ!失礼でしょ!もっと(自主規制)くらい言ってあげないと!」
あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
現実世界よりひどい!正直あわよくばハーレムとかならいいなーとか思ってた!
ここまでひどいなんて!ここは無職に対してひどい行いをしようなんんて風習があるのか!?よくないよくないよくないぃぃぃ!!
え?うん?はぁぁぁぁぁ!!?
そして俺が発狂していると、俺は何やら腕時計のようなものを付けていることに気づいた。
「なんだこりゃ?」
そして俺は腕時計についていたボタンを押した。
「!?」
空中に何やら写真が浮かび上がった。そこにはこんなことが書かれていた。
「名前:山口浩
職業:無職
HP:0.2
MP:0
攻撃力:0.2
防御力:0.1」
これは…ステータス?ひどすぎない?さすがに。
なんでHPとかMPに小数が使われてんの?
喧嘩売ってんなぁこれは。いいよ、上等だよ。たかが腕時計ごとき(以下略)
「ん?なんだこれ」
俺はステータスの一番下に書いてある文字を音読した。
「隠しスキル:覚醒」
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