第13話  異世界の戦い方

僕らはパトリの店に戻った。

異世界の丸肉をかぶりつきながら、

「パブロ、魔術師マハって?いきなり攻撃してきたぞ。この国は大丈夫か?」

「まあ、この世界に限らず戦いは急にはじまるだろう。」

「そうだな。元の世界では目の前で攻撃されることはなかった。正直、動けなかったが次はやる。」僕の目が光った。

キラが「二条、お前の水晶は光らなかったのか。」

「気づかなかった。」

イケが「そう言えば、二条の腕からの血が流れていたから言いそびれていたが、確か胸の辺りが光っていたぞ。ちなみに僕のバラの水晶は一瞬光ってすぐ消えたけど。」

パブロが「すごいぞイケ。あの状況でよく見ていたな。反射神経運動能力はさすがだ。ネット情報に間違いはなかったようだ。」

褒められてイケは嬉しそうだ。

パブロが続ける。「イケのバラが、一瞬、光ってすぐ消えたのは魔術師マハが男だったからだ。イケの力は女子のみに発動される。」

僕は思わず「それってエロゲーみたいでまずくないか?」

パブロが真面目な顔で「いや。まずくはない。必要だ。」

イケが「以外とエロゲー得意だぞ。」

僕はコツンとイケの頭を押した。

「ばーか、大きな声で言うな。僕の方が得意だ。攻略は完璧だ。」

パブロが期待している。

「イケ、見ろパブロがほら、」

「パブロ、これは単なる学習ゲームの話しだ。」

「ゴッン」大きな音がした。キラのグーパンが僕らの頭に落ちる。

パブロが気を取り直し真面目な顔になる。

「今、敵国リプアの脅威が迫るスピードが速まっている。二条、イケには明日、ガヤ王国に行ってほしい。知っての通りキラが行っていたガヤ王国は王の側近にスパイが紛れ込んいるようだ。先にガヤ王国と異世界同盟2か国同盟の交渉をお願いしたい。」

僕は「パブロ、いきなり異世界の異世界の僕らで大丈夫なのか?不安だ。」

「二条、イケ達は強い。それは間違いない。それに君たちはこちら側の異世界側の人間とは違うベクトルを持っている。それは僕らでは持ちえないものだ。それに心配はするな、空間、転移魔法も使える。いざとなったら逃げてこい。」

イケが「なんだかいい加減だな。パブロ。王様の前で僕が指導しますとか言ってなかったか。」

僕もパブロに「そうだ。そうだ。」少し茶化してみた。

だが「パブロ問題ない。任せろ。僕ら高校生は案外強い。」

「そうだな。頼む。明日の朝、出発だ。」

キラが「そうだな任せた。ただし深追いだけはするな。」

僕は黙ってうねずいた。

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