第10話 副団長キラ

僕らはとりあえず、パブロおすすめの店に行くことにした。

「着いたぞ。」

”おいしい店パブロの妹”

「はあ?あやしいぞ。このネーミング」

「そうだな。」僕も看板で立ち止まる。

しかし、すぐさまその?は変った。

うまい匂いがする。

中に入るとメード系のフリフリのエプロン姿の超可愛い妹系キャラの女子がいた。

「いらっしゃいませ。あっ、兄さん。」とパブロに抱きついた。

「パトリ、相変わらずだな。」

僕らはあっけにとられていた。

パトリが「キラ、いらっしゃい。

それに君たちがスカウトされてきた、異世界人君たちね。ヨロシク、パブロの妹のパトリよ。」女子好きのイケが、すぐさま「初めまして、頭の良いイケです。君みたいな可愛い女子に会ったことがありません。つきあってください。」

「ムリ。」即答。

「なんだイケ。いきなりの告白か?僕は二条だ。ヨロシク。」

僕はパトリの目を見た。『彼女は強い。」

すぐにわかった。副団長キラにも強い力を感じたが、パトリも互角に強そうだ。さすがパブロの妹だ。

「ここは妹の店だ。緊急事態にはパトリも騎士として戦う。が基本は一般市民だ。

それにここのメシはうまいぞ。パトリ頼む。」

「任せて、兄さん。」

副団長キラが「パトリ、たまには騎士団に顔をだしくれ。私の可愛いさが、分からない騎士たちばかりで、モチベーションが上がらない。」

「確かに。」あっしまった。口に出してしまった。副団長キラのパンチが僕に飛ぶ。

「パブロ、スカウトの人材ミスか?口の利き方を知らない奴だ。いや、違うな。女子を見る目がなってない。」

反射神経の良いイケがフォロー。

ここは直球だ。「副団長キラ様。可愛いです。」

「そうか。イケは見る目があるな。」急に機嫌が直る。

『単純だ。』脳内で僕は思った。副団長キラが「二条、何か言った?」

「いえいえ。」危ない、キラは脳内を読むのか?

「そうだ。名前は呼び捨てにするな。いや、キラでいい。簡単だ。」

「はい。」僕は少し混乱しているがここは素直に返事をした。

パブロとキラが話しだす「キラ、ガヤ王国の騎士候補スカウトはどうだった?」

「2名とも敵国リプアのスパイだった。あやうくスパイを我国に連れてくるところだった。それに、」

「それにどうした?」

「どうやら、国王の側近の中にもスパイが紛れ込んでいるようだ。」

「そうか。トリ王国にスカウトに派遣したダックが明日戻る予定だ。あっちは順調のようだ。」

「そうか。ダックなら心配ないな。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る