第20話 知らない美人さんとの撮影

ねぇ、ほんとにこの人誰?俺、こんな美人さんと撮影しないといけないの?


「あのー、不知火さん?今回ってどんなのをとるんですか?」

「あ、そういえば言ってませんでしたね!今回は秋の服でカップルっぽい写真を撮ります!」


えー、聞いてないんですけど、、、。


「ってか、それだったら代役って結構ダメじゃないですか?相手の方のことを考えると」

「ああ、その点については大丈夫です。ちゃんと本人に選ばせました」

「そうですか、ならいいです」


ってか今本人が選んだって言ってたよね?つまり、あんな美人さんに好印象持ってもらえてるってことじゃない?


「ところで、あの人の名前教えてもらってもいいですか?」

「そこは、本人に聞いてきてください!」


そう言うと不知火さんは俺を相手の方の方へと押してきた。

えー、名前くらいは事前に教えてくれても良くない?

まあ、いいや。もう、本人に聞こう。


「あの、すみません。今日一緒に撮影させてもらう、雨宮海斗です。よろしくお願いします」

「あ、よろしくお願いします。私は、月宮奏と言います」

「月宮さんですね、わかりました」

「ところで、海斗さん」

「?はい、なんでしょう?」

「私とお友達になってくれませんか?」

「え?」


急に何を言い出してるんだこの人は?まだ出会って数分の男だぞ?


「えーと、それはまたなぜ?」

「実は、私もバスケ部に入っていまして、ちょうど先日、海斗さんの試合を見させていただく機会がありまして、仲良くしたいなと思ったんです」

「あー、なるほど」


思ったよりちゃんと理由ある人でよかった。


「ならいいですよ」

「ほんとですか⁉︎」

「ほんとです」

「ありがとうございます!」

「いえいえ、ではそろそろ撮影行きましょうか?」

「そうですね!」


ちなみに、こっから撮影行ったけど遅いって怒られました。




撮影後。

無事に撮影は終わった。特に言うことはない。言いたいことは死ぬほど恥ずかしいし、あと、なんか途中で来た三人がすごい棘のある視線を向けてきて怖かったくらいですね。


「お疲れ様でした、月宮さん」

「お疲れ様でした、、、って下の名前で呼んでください?あと、仕事中以外は敬語じゃなくてかまいません!」

「わかりまし、、わかったよ、奏」

「はい!」


そんなこんなで忙しない1日が終わった。

ただ、俺としては、このあとあの三人に怒られそうで怖い。





〜奏視点〜

いやぁ、結構仲良くなれた気がするなぁ〜。

でもあそこにのってたってことは、もしかしたらうちでまたモデルやるかもしれないってことだもんね!楽しみにしとこーっと!









第二十話です!

まず初めに、前話の題名が書かれていませんでした。すみませんでした。

さ、今回は撮影の前後についてのお話でした!←流した

そして、今作は開始からおよそ1週間で1万pv達成しました!ありがとうございます!

これからも楽しんで読んでいただければ嬉しいです!

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