PM 6:30

隣に座る君

春の夕風に吹かれて

「ちょっと寒いな」


ほんの少し

寄ってみる

暖かい距離に

肩が丸くなる


愛を証明したくて

背伸びしてみたけど

結局はきゅうくつだった


遊園地の観覧車も

スタバのフラペチーノも

僕たちには要らない


ただこうして

君の隣に居て

葉っぱが揺られるのを

見ているだけでいいんだ


「ありがとう」

ううん ごめんね

これくらいしか

僕には出来ないけど


少しずつでいい

少しずつがいい


君の歩幅に

一歩ずつ

近づきたいから


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