第51話 ダンジョンアタック
サーフラお嬢様がパエリに防御力アップのバフをかけている。
パエリが剣をふるうと片っ端から魔物が薙ぎ倒されて行く。
とてもレベル1の闘い方じゃない。
「ねえねえ、これ絶対しなくちゃいけないの?」
「これやってレベル上げして、お金やアイテムを集めるゲームだし。」
「本当にそうなの?」
確かにパエリのステータスならこれ以上多少の経験値を得てもレベルは変わらない、だいたい最終目標の筈の魔王討伐なんかするつもりもない。
「せっかくゲームの世界が現実になったんだから楽しもうって思ったんだけど。」
パエリはべつにゲームが好きな訳じゃないんだ。
ムールがしょんぼりしている。
まだ、ここは上級ダンジョンの中だし強い魔物に取り囲まれているところだから。
しょんぼりしているムールを見て可哀想になってのだろうか?
「わかったわよムール、じゃあとりあえずダンジョンボスのところまで行きましょう。」
とパエリが言う。
「うん、じゃあ途中の魔物は片付けちゃうね。」
簡単に言う。
ムールは探索魔法と攻撃魔法を組み合わせて発動させる。
強力な範囲魔法を使うとダンジョンが無くなっちゃうからね。
さすがは上級ダンジョンだけあってレベルの高いメイジゴブリンやオーガキング、ミノタロウスやトロール、サイクロプスなどサービス満点だ。
そしてダンジョンボスはキメラ。
「まーて、待て。」
魔人がキメラを庇うみたいに現れた。
キメラも魔人の背にしがみついている。
「ダメじゃないか、君たちみたいなバケモノがダンジョンに来ちゃ、
魔物が怯えちゃってるじゃないか。」
どうやら上級ダンジョンのマスターみたいだ。
「中級ダンジョンマスターの紹介状?先にこれ出してくれたら案内するのに。」
ちょっと怒っている。
「君たちのせいでダンジョンコアの魔力がスカスカだよ、どうすんの。」
と言う事でダンジョンコアの魔力をいっぱいにしてあげた。
なんだかダンジョンマスターの機嫌がすっごく良くなって手のひらを返す様にダンジョンの中の隠し部屋とかを案内してくれた。
希少な魔導具やアイテムをお土産にもらってダンジョンを出ようとするとなんだか変な匂いがする。
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