KAC20248 神よ!おにぎりと、何があった!そして、駅前AI占いマシンとの関係は?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 おにぎりを作る高校生よ、走れ! 「AI予言マシン」に、面白そうなめがねをもらったんですが。でも、残念神が…。

実家とは、やや離れた場所にある高校に通っている。

その、疲れか?

頭の中に、変な声が響く。

「私は、預言者である。コウザも、開設している。今なら、素敵なめがねをプレゼント」

ヤバい空耳に引っ掛かったんじゃないのかと、悩む。が、立ち直った彼。

「 男子高校生が、負けてたまるか!」

…と、急に、駅前に面白そうな予言マシンができたという話を思い出した。

が、病に、秒で思い直す。

「無理だ。新しいマシンには、人がたくさん群がっている」

今、マシンは使えまい。

夜中に、向かう。

「うん、良いぞ」

2、3人の先客はいたものの、自身が使う時間は、充分にありそうだった。

「カチャリ…」

 小銭を、チャット自動販売機なる物に入れる。すると、AIが動きはじめた。

「私は、預言者である。コウザも、開設している」

…はて?

この言い方、どこかで?

「 AIさん?俺、毎日がいやなことばかりです」

「…」

「まわりから、残念なことを言われてばかり。どうしたら、良いんです?」

「それなら…。ここに、いけ」

 AI占いマシンの口部分から、地図が出てきた。

「…何、何?もっと情けない思いをしている神がいるから、会ってこいだと?」

 と、 さらに…。

「オオアタリ~」

今度は、地図が出てきたマシーンの口から、ビックリイベントで使うようなめがねが出てきた。虹色のフレームか。

「いくぞ!情けない思いをしている神のもとへ!」

出てきためがねをかけ、 自転車を走らせる。

市内の大通り沿いを進み、30分以上。

  「…あれ?ここ、俺の実家じゃないか」

 なつかしすぎる、家。

その家から、神が出てきた。

「ちょっと、あんた!ちゃんと学校にいって、おにぎり作っているの?」

「…」

「お母さんは、残念で仕方ないわよ!」

「何言ってるんだ、この神は」

「おにぎりー!」

それ、本当は呪いのめがねなんじゃ…。

「そうだ!母ちゃんとあのAI占い機って、何?不倫?え、え?俺って、AIの子だった?」

ちがうな。

一番残念なのは、お前だ。


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