災害・事故・事件 半世紀

第5話 憧れの人、悲しいけれど忘れないで下さい

　今回は毛色が変わって、1980年以降、若くして亡くなられた有名人達です。みなさん思い出してあげてくださいね。天国で会えるといいな。

★ジョン・レノン（1940年10月9日 - 1980年12月8日）

　言わずと知れたビートルズのリーダー。妻は日本人のオノ・ヨーコ。1970年のビートルズ解散後は米国でソロ活動を続けました。1980年12月8日ニューヨークの自宅前において凶弾に撃たれ死亡しました。全世界中が悲しみに打ちひしがれました。私の知る限り'80以降の有名人の死では最大のニュースになりました。『イマジン』など平和を愛する歌が心に沁みます。

★夏目 雅子（1957年12月17日 - 1985年9月11日）

　横浜市出身。17歳のときにソフィア・ローレンに憧れて女優を目指すようになりました。学生時代のあだ名は「ダテピン」。あけっぴろげでテストで悪い点数をとったときに限って「見て、見て」と答案を見せたからとのこと。

　1976年、東京女学館短期大学に進学し、フランス語を専攻。オーディションに受かり、テレビドラマのヒロイン役に選ばれたが最初の演技は57回連続NGを出されました。1977年（19歳）から数々のCMに起用され、カネボウ化粧品のキャンペーンガールで注目を集めました。

　大ヒットしたのが1978年のドラマ西遊記。夏目は「三蔵法師」役を演じ、堺正章「孫悟空」、西田敏行「猪八戒」とともに知名度を大きくアップさせました。

　1979年、父が胃癌の摘出手術を受けた時、夏目は手術の一部始終をその目で見守ったそうです。

　1984年、作家の伊集院静と結婚しました。彼は2023年11月に鬼籍に入っています。

　1985年2月あたりから口内炎や激しい頭痛など異変が現れ、2月15日に入院し急性骨髄性白血病と診断されました。約7ヶ月にわたる闘病生活を送った後、9月11日に息を引き取りました。享年27歳。年齢が若いこともあって病の進行が早かったそうです。臨終の言葉は「は・や・く・・・沼田に帰りたい」でした。（群馬県沼田市か）

　西遊記は私もリアルタイムで見ており、人生で一番印象に残ったドラマ作品の一つでした。それだけに若くて美人の彼女の死は私も心がとても痛かったです。今頃天国で、夫婦でようやく会えたね、と話しているでしょうか。

★岡田 有希子（1967年8月22日 - 1986年4月8日）愛称はユッコ

　愛知県生まれ、堀越高校卒業。1984年に音楽賞などの新人賞を総なめにして期待されていましたが、1986年に飛び降り自殺しました。享年18歳。

　アイドルの突然の自死は社会に衝撃を与え、連鎖反応なのかウェルテル効果とみられる若者の相次ぐ自殺が顕著となり「ユッコ・シンドローム」と呼ばれました。

　私もこれにはかなりの衝撃を受け、ファンでも無かったのに何を思ったか、数日間は「俺は政治家になってこのような不幸を防ぐ！」と勝手に意気込んでいました。うーん我ながら意味がわかりません……

★松田 優作（1949年9月21日 - 1989年11月6日） 山口県出身の俳優

　1973年、刑事ドラマ『太陽にほえろ!』にジーパン刑事としてレギュラー出演、その活躍・殉職シーンが話題となりました。

　1988年、アメリカ映画『ブラック・レイン』の撮影時点で自身が癌に侵されている事を知りますが、延命治療を拒み、撮影に挑みます。

　1989年10月に入院。

　1989年11月6日膀胱癌の腰部転移により死去。享年40歳

　太陽にほえろ! の殉職シーンは見ていました。銃で撃たれ「なんじゃこりゃあ」と言って腹部の血で手が真っ赤になる、とても印象に残るシーンでした。

　若くして亡くなった三大俳優を挙げれば、ジュームスディーン、ブルースリー、松田優作、この三人でしょう。

★尾崎 豊（1965年11月29日 - 1992年4月25日]）シンガーソングライター

　青山学院高等部中退。血液型はB型。身長178cm。既婚。

　1983年12月、シングル「15の夜」とアルバム『十七歳の地図』で高校在学中にデビュー。ライブでの派手なパフォーマンスや、夢や愛、生きる意味をストレートに曲にし、同世代の若者たちからカリスマ的圧倒的支持を得ました。

　26歳で急死し、メディアにて連日報道がされました。死後30年を過ぎてもなお幅広く支持されています。

　本当にカリスマでした。『卒業』と『アイラブユー』は名曲だと思います。

★本田 美奈子.（1967年7月31日 - 2005年11月6日）歌手、女優、声楽家

　身長：162 cm、体重：43 kg、O型。

　1985年歌手としてデビュー。1980年代はアイドル歌手として、1990年代以降は主にミュージカルで活動しました。

　2004年末頃から風邪に似た症状や微熱が続き2005年1月急性骨髄性白血病と診断を受けて入院。10カ月に及ぶ闘病の末、息を引き取りました。享年38歳。

　愛くるしい笑顔が素敵なタレントさんでした。闘病生活も撮影され、涙が出ました。マリリン、どうかあの世でお幸せに。

★坂井 泉水（1967年2月6日 - 2007年5月27日）ZARDのボーカリスト、A型。

　20代前半まではモデル等の活動をしていましたが、歌手になるという強い希望を持ち続け、1991年に「ZARD」のボーカルとして歌手デビューを果たし多くのヒット曲を生み出しました。彼女がいつも真剣に詩を書く事に向き合っていたドキュメンタリーを見ました。

　中学時代は陸上部とギタークラブ、高校時代は硬式テニス部に所属していました。学生バンドのボーカルをやりたかったそうです。短期大学卒業後は約2年間OLとして勤務していました。

　1991年歌手デビュー。「負けないで」「揺れる想い」「マイ フレンド」など9作でミリオンヒットを記録。

　2000年以降、子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症と次々に病気を患い、通院の日々が続きました。2006年4月に体調不良から子宮頸癌が発見され6月に病巣の摘出手術を受け、7月に退院しました。

　2007年4月、肺への転移が見つかり再入院。入院中は抗がん剤による治療を受けていましたが、それでも作詞を行うなど、再始動を目指していました。

　しかし2007年5月26日午前5時40分ごろ、入院先の病院のスロープから高さ約3メートルを転落し脳挫傷のため死去しました。享年40歳。

　一般者向けの葬儀では4万100人が来場しました。この弔問者数はhide（約5万人）・美空ひばり（約4万2,000人）・忌野清志郎（約4万3000人）に続き戦後日本では4番目の人数だそうです。ちなみに尾崎豊は3万7,000人。

　大黒摩季とはデビューする前から公私ともに親しくしており、「ねぇ摩季ちゃん、行きたい店があるんだけど」と悪い目をして誘っていたといいます。しかしプロデューサーに怒鳴られるのはいつも大黒摩季でした。また「負けないで」や「揺れる想い」が売れても電車移動だったそうです。極度のあがり症でした。初めてのテレビ出演では腰が抜けたそうです。

　同じ事務所の先輩であった加藤美樹は坂井について「本当に真面目で、優しくて、素敵な女性でした。大好きです」と語っています。

　透明な声で、ひたむきに人生を生きた彼女。私も大好きなシンガーでした。とても残念です。

★小林 麻央（1982年7月21日 - 2017年6月22日）アナウンサー、タレント、 新潟県小千谷市生まれ

　姉は元フリーアナウンサーの小林麻耶。夫は歌舞伎俳優の市川海老蔵、長男は勸玄くん。上智大学在学中に『恋のから騒ぎ』に出演し、卒業後はセント・フォースに所属しお天気キャスターなどを務めました。月9ドラマやテレビ番組に出演、『NEWS ZERO』のサブキャスターも務めました。

　2011年7月長女を、2013年3月に長男を出産しています。

　2014年2月に乳房にしこりが発見されましたが複数の医者が「癌ではない」と診断を下し、治療が遅れてしまいました。

　2016年5月に長期の療養に入り、2017年6月20日までブログで闘病生活を公表していました。

　2017年6月22日夜、自宅で死去。享年34歳。

　姉の麻耶、両親と家族に看取られながら息を引き取りました。最期の言葉は「愛している」だったそうです。

　漫画『BASARA』が愛読書であり生前のバイブルであったと言います。

　麻耶とは仲の良い姉妹で、「麻央ちゃん」「お姉ちゃん」と呼び合い、恋愛の事から仕事の悩みまで相談し、尊敬し合っていたようです。

　亡くなるにはあまりにも早すぎました。

★盛田 幸妃（1969年11月21日 - 2015年10月16日）　脳腫瘍　享年45才

　北海道茅部郡鹿部町出身のプロ野球選手（投手）です。横浜大洋ホエールズ。函館有斗高校在学時は上野美記夫監督の指導を受け、3度の甲子園出場を経験しました。

　彼と直接対戦はありませんが、私の学校も有斗とは良く対戦していました。

★神田 沙也加（1986年10月1日 - 2021年12月18日）　自殺　享年35才

　『アナと雪の女王』のアナの吹き替え役。本当に突然でした。悲しいです。　

　母親の松田聖子はアイドル中のアイドルでした。お父さん、痩せちゃったけどがんばってテレビに再登場しています。

★他にもカレン・カーペンターや、マリー・フレデリクソン（ロクセット）、アイルトン・セナ(F1ドライバー)、ペイン・スチュワート（米ゴルファー）、横田慎太郎（阪神）等が思い出されます。

それでは。

(2024.5.10)