閉じた世界で咲く、二輪の花

那須茄子

閉じた世界で咲く、二輪の花

 部屋の中は、静寂に包まれていた。

 壁には淡い色のペンキが塗られており、窓からは柔らかな光が差し込む。


 私たち姉妹は、この小さな世界の中で、お互いの存在だけを感じていた。




 姉は、私にとって唯一無二の存在。

 彼女の笑顔、彼女の涙、彼女の怒り、彼女の喜び、すべてが私の心を動かす。


 彼女がいることで、私は自分が生きていることを実感できる。

 姉は私の全てであり、私は姉の全てだ。




 私たちは、この部屋で、世界から隔絶されている。外の世界の喧騒、争い、痛みから逃れ、ここにいることで、安らぎを見つけることができた。


 この関係はきっと、外の世界では理解されないかもしれない。


 でも、これが真実であり、これが愛だ。


 

 私たちは、永遠に一緒にいることを選んだ。外の世界にはもう戻らない。


 この部屋は、愛と理解が溢れる安息の所場。





 そして。

 裏切らない。


 約束が込められた、優しい永遠があるから。




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