母親に身代わりにされた男、復讐するために転生したが最強職業で学園無双し復讐を忘れる。

@ODEN3150

第1話死んだと思ったのに

『いつか!いつか絶対ぶっ殺してやるからな!』


断頭台に首を据えている貴族を殺した男が母親に向かって叫んだ。


すると死刑執行人が『コラス・ライトの斬刑を執行する。』と言い、斧を振り下ろした。


俺は人を殺してなんかいない。母親の身代わりにされたのだ。


家はある事情でギリギリの生活をしていた。

父親は遠いところで働いており、毎月お金が振り込まれていた。


だが母親は毎日散財をしていて、俺は振り込まれたお金の10分の1にも満たない金額で1ヵ月過ごしていた。


だが先月、父親が病気で死んだと知った。


そして毎日散財をしてやがった母親は収入がなくなったくせに散財を続け、一週間程度で金が一切と言っていいほどなくなった。


ある日の夜、母親はなぜか大金を持って笑いながら帰って来た。


次の日、家に警備隊が来た。


そして警備隊の人が『昨夜、ハンケット家の長男カルラ様が何者かに殺害され、財布だけがない状態で発見されました。

そして犯行現場で靴に付着したと思われる血痕がこの家の前まで続いており、靴を見してもらってもよろしいでしょうか。』と言った。


すると母親は笑顔で『どうぞ。』と言った。

何かがおかしいと思った。

すると警備隊の人が『あったぞ!かすかに、血がついている!』と大きな声で言った。


見てみると、腰を抜かしそうになった。それは俺の靴だった。


ありえない。俺は昨日すぐ寝て外に出ていないのに。


警備隊の人が、母親に『これは誰の靴ですか?』と聞いた。


母親が『その靴はこいつのです。』と驚いたように言った。


警備隊の人に靴を履いてみるよう言われ、サイズがぴったりだったため、そのまま連行された。


有罪判決がされ、判決は死刑。当然だ。貴族を殺したことになってるのだから。


牢屋の中でなぜ俺の靴に血がついていたか考える。


あり得るのは母親だけ。あいつしかありえない。身代わりにされたのだ。金のために。


断頭台に首を据え、何もかも諦め、絶望していた時、


母親がいた。笑っていた。


息子を身代わりにしたゴミ野郎に大きな声で言った。


『いつか!いつか絶対ぶっ殺してやるからな!』


死ぬ間際、笑う母親の顔が見えた。ぶっ殺してやりたかった。


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