童子丸。
猫野 尻尾
第1話:京都(みやこ)の危機。
お試し投稿です。
こういった話を書くと、疲れますね。
やれやれです・・・先が思いやられる。
京の鞍馬山で自由気ままに天狗を相手に修行していた
現在、17歳。
童子丸は人間の父親である陰陽師「
だから童子丸も母親の力を、神通力を受け継いでいた。
そして母の先祖より伝わる妖刀「
「
童子丸は将来は父と同様、陰陽師として朝廷に仕える身であったが
元来の自由人だったため、堅苦しい宮使いはごめんだと、鞍馬山に
こもって世捨て人のように天狗たちと暮らしていた。
そんな折、平和だった京の京都に暗黒の影が忍び寄ってこようとしていた。
京都から光が失われ、人々は恐怖に震えた。
そしてついに「
「京の京都は今から我らが「
よって、すみやかに朝廷はその身を退くように・・・」
「我らに逆らう者は、有無を言わさず抹消する」と脅迫して来た。
「
このような事態に京都中の陰陽師や武将精鋭が集めらて「
全精力を投入したが「
そこで白羽の矢が立ったのが、鞍馬で世捨て人をしていた「童子丸」だった。
京に暗雲が立ち込めていたことは童子丸も知っていた。
「京にはただならぬ気配が漂っておるな、
「このまま放っておくと
「山を降りるか?童子丸」
蒼常坊と呼ばれた天狗がそう言った。
「放ってはおけまい・・・このままだとこの鞍馬もいずれ暗雲に包まよう」
いくら、京の動向に興味がない童子丸でも、この状況危機を見過ごすことが
できず、天狗たちに見送られて鞍馬山を後にした。
「頼みは童子丸、そのほうしかおらぬ・・・なんとかしてたも」
「御衣・・・退屈しのぎに悪を祓ってまいりましょう」
童子丸は「
こうして「
そしてここは2024年の現代の日本。
「
弥刀には今、付き合ってる彼がいた。
彼の名前は「
弥刀のほうから晴明に気持ちを告った。
その日は土曜にで、弥刀と晴明はデートで、橋の内公園で開催されている
グルメイベントに来ていた。
お互い興味を惹かれた食べ物を買って、公園のベンチに腰かけて弥刀は
自分の食べ物を晴明におすそ分けしようと
「はい、あ〜んして・・・」
そう言って晴明に食べさせようとした時だった。
急に体が動かなくなって金縛りのようになった。
体を動かそうとしてもどうにもならず、何がおきたのかも分からず、焦って
いると、誰か弥刀の名前を呼ぶ声がした。
晴明の声じゃない。
「誰?・・・誰なの?」
「弥刀?どうした?・・・誰?って、どうかしたの?」
晴明は弥刀の様子がおかしいので声をかけた。
でも弥刀には晴明の声は聞こえてなかった。
聞こえるのは、聞いたこともない誰かの声。
「聞いてくれ・・・とにかくお前に俺の依代になってもらった」
「弥刀・・・おまえは俺の子孫だ・・・おまえの中には
「だから、おまえも本来、先祖と同じ神通力が使えるはず・・・まだ覚醒していないだけだけどな・・・」
「おまえには魔を封じ揉める力が宿っているのだ」
「誰なんですか、なに言ってるの?・・・」
「分からんのも無理はなかろう、突然のことだしな・・・」
「ではこうしよう、お前の彼氏もかなりな霊力の持ち主だが、お前はお前の
彼氏よりはるかに霊力が高い、だから一時的にお前のほうに憑依した」
「だがお前は女だから、いつまでも依代にはしておけぬ・・・」
「俺は本来、憑依するのは男でないとこの世界では実態を保てないのだ」
「弥刀、お前の彼氏・・・「
「え?そうなの?・・・
「そうなのだ・・・お前の彼氏は安倍 晴明の血を引いておる」
「それゆえ、完全に憑依するには持ってこい」
「これから俺はお前の許可をもらって、おまえの彼氏に憑依するがよいか?」
「よいかって言われても・・・」
「それは、しばらくの間、晴明がお前の彼ではなくなり、俺が代わりにおまえの
彼氏になると言うことだ」
「まあ、どちらにしても俺はおまえの時代にいなくてはならぬゆえ、否応なしに
憑依させてもらうがな」
「ちょっと〜」
そう言うと
そして、急いで横に座っているはずの
そしたらそこに侍の衣装・・・まるで平安時代の派手めの衣装を身につけた
晴明が座っていた。
髪や顔は晴明のまま、そして腰に刀を差していた。
「晴明・・・・」
晴明は弥刀のほうを振り向くと言った。
「
「京の
「おまえの彼氏には悪いが、俺の仕事のカタがつくまで体を借り受けるぞ」
「童子?・・・丸?」
完。
童子丸。 猫野 尻尾 @amanotenshi
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