第11話 魔物狩り
「今魔物を借るって言ったのか」
「それがどうした」
「俺さ武器持ってないから戦えないけど」
「いや家を出る前に持って来いといったと思うのだが」
まさか、まさかまさか、そんな馬鹿なことがあるわけが
「まさか木剣で戦えと」
「それ以外にないだろう」
「ちなみに狩る魔物は何か聞いても」
これでインサーニアウルフを狩るとかほざいたらウォーターボールで溺死させてやる。インサーニアウルフは危険度Cランクの魔物でCランクは集落を滅ぼせるレベルで、Aは国、Sは世界を揺るがしかねないほどらしい。なぜか村の近くにはDランク以上の魔物がよくでる
「いやただのスライムだ」
スライムはFランクで初心者向けの魔物だが、怪しい
「本当にスライム、まさかスライムと言っておいて危険な魔物とぶつけねぇよな」
「当たり前だろ」
「その言葉、信じるぞ」
俺がそう言った後、父さんどこからか馬を借りてきたらしく馬で目的地まで行くという
最初は馬に乗れるか不安だったが、父さんの騎乗スキルは思ったよりも高く結構安定してたが、度々加速させるのはやめてほしい
「着いたぞ、この森だ」
おお…すげぇ見るだけで圧倒される
全ての木々が家より大きいのはもちろん、魔力量が通常の三倍はある
「やはりアラン、魔力が見えているのか」
「え、いや見えるも何も魔力とかあんまり知らないし…」
なんか誤魔化しちゃったけど嫌な予感がしてならない
「そうか…その年齢ではまだ早いか」
意外とうまく誤魔化せるもんだな
「それで、スライムはこの森のどこいるのか早く教えろよ」
「そんなに焦らなくても教える、この森を真っ直ぐ進んでいくと湖がある、その湖によく生息しているが…水を求めて危険な魔物も生息している。もし遭遇したら息を殺して隠れろ、いいな」
めっちゃ顔を近づけてくる、おっさんの顔が近くにあるのきっっつ
「分かったから顔をそんなに近づけんな、あとスライムって殴ってれば勝手に死ぬのか」
そう言うと父さんはすぐに顔を離しスライムの倒し方の説明をしだした
「スライムを倒す方法は主にさっきアランが言った傷を負わせ続けるのと、核をつぶすことだ、核を狙ってつぶせるのならそれが一番のなのだがスライムの核は目に見えないから傷を負わせるの主流だ」
核をつぶすね…まあ一回試してみるとして問題なのは
「スライムを倒したのはどうやって証明すればいいんだ」
「これにスライムの粘液を入れるんだ」
父さんは瓶を二本渡してきたが
「三角フラスコみたいだな」
三角形の形状をしてみて前世理科の実験に使った三角フラスコにそっくりだ
「それがその、三角なんとかが何なのかは知らないがお前がそう言うあたりそれが正式名称何だろう、全くいつそんな知識を身に着けたのか」
やば、口に出てたか…
「まあとにかくスライムを倒してその粘液を持っていけばいいで合ってるよな」
「そうだが…何を焦っているんだアラン」
「な、いやいいそんなことよりも、すぐにぶっ倒して持ってくるからそこで待ってろよ」
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