第13話 話すより書くことが

 話すことが苦手です。


 前もって原稿を準備するスピーチや、何かを説明するとか、一方的に発信するのならまだ良いのですが、その場で意見や感想などを求められると、咄嗟に言葉が見つからないのです。

 インタビューを受けたことはないけれど、おそらく、言いたいことの半分も伝えられないという気がします。

 

 持って生まれた性質、その後の訓練(ディベートとかディスカッションとか)の両方ともが足りていないのだと思います。


 自分の気持ちや感じていること、思ったこと、考えなどを表現している言葉を探して、見つけて、口に出して話す。そのスピードが遅いです。こうして文字にして、書いて表現するくらいがちょうど良い感じです。


「もっとハッキリ話しなさい」「何が言いたいの?」と、よく母に言われました。


 学校でも口が重たい子供だったので、母は面談で先生から言われたそうです。

「いるのだか、いないのだかわからない」(ヒドイ……笑)

 また、別の先生からは、

「ほとんど発言しないから、勉強がわかっていないのかと思っていた。文章を書かせたら驚いた」(もっとヒドイかも……苦笑)


 言葉で話して伝えることが上手な人が羨ましいです。

 表現したいことに合う言葉を見つけるのが早い人、ですね。


 話すことも書くことも、表現すること。

 表現したいことを持っていること。


 話すのも書くのも、どちらも上手い人があって、天は二物を与えるのだなぁ。そう思ったりします。

 



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