第31話仲間が増えた




「なんだ!これは・・・ゴブリンの大群だ」


俺の光の剣が斬って斬りまくる。

それなのに減りもしない。


ユミなんか弓の攻撃を諦めたぞ。

無限バッグに弓を仕舞って、オークの大きな骨を取り出した。


そのまま両手で掴んでぶん殴る。

それで3人のゴブリンを仕留めた。


ユミは進化してなかった確実死んでたハズだ。



なんて奴だ。足に嚙みつきやがった。

右手の光の剣ではらう。

呆気なく消えた。

左手は、見ないまま振り続ける。

「ブシャ、グシャ」と血が飛び散る。


なんて臭い血だ。

ゴブリンが消えても次のゴブリンが出やがる。

軽く100は倒したぞ。



クーは、何度も何度も雷撃を放ち続ける。



オーは、四節棍を回し続ける。

あれで目が回らないのもオーの特技らしい。


ランプは、上空から炎を吐き続けた。

こっちまで熱を感じる程だ。



植物も、あっちこっちに生えてゴブリンを絞め殺していた。



「え!終わった・・・・・・」


魔石が無造作に転がってるぞ。

どんだけ倒したんだ。


「あ!カード」


あれだけ倒せばカードもドロップするぞ。


ゴブリンカード4枚

魔法使いカード1枚


そのまま「召喚」


ああ、貧弱なゴブリンだ。


「ユミ、その骨を貸してくれ」


ユミから骨を受取って、光の剣で縦に切る。

何度も縦に切る。


持ちやすいように更に切って整える。

出来上がったのが八角形の棒が8本だ。


「ユミも、やばいと思ったらこれを使え」


「ギャー、ギャー」



4人のゴブリンに八角形棒を手渡す。


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


「そこの魔法使い、杖を貸してみろ」


「ギャー」


「取ったりしないから、強い杖に作り変えてやるから」


シブシブ手渡す魔法使い。


「誰か濃い魔石を見つけてくれ」



「ギャー、ギャー」言いながらゴブが見つけて来た。


工具箱から釣り糸を取って、その魔石を杖に括り付ける。

まあまあな出来だ。


「受取れ」


「ギャー、ギャー」



ああ、名前か・・・何にしよう。


「お前は、ゴブワンでそっちはゴブツーだ。ゴブがリーダで2人の面倒をみるんだぞ」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


分かってんのかな・・・


「お前は、ワンリンでこっちがツーリンだ。リンが2人の面倒をみるんだぞ」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


後1人か・・・「リブがお前の名だ。リーゴ、面倒をみるんだぞ」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」





「なんだ、あれは?」


暗い通路に「カサ、コソ、カチッ、カサ、ササ、カチッ」と足音が響く。


大型犬の大きさのアリだ。

アリもやっぱり大群だった。


「え!こいつら、弱いいぞ」


アリだから蟻酸ぎさんでも吹き掛けてくるかと思ったのに・・・


新米のワンリンが無双だ。

振った八角形棒で簡単に仕留めた。


最初のゴブと比べても倒すのが早い。


だからアリは、めちゃくちゃ弱いに決まってる。



そして戦いは終わった。


残った魔石は、黒い魔石だ。

今の俺には、仲間の餌でしかない。



「ギャー、ギャー」


あ、リンがカードを持って来たぞ。


やっぱりアリのモンスターカードだ。

HP5MP1がアリのステータスで、やっぱり弱い。


弱いモンスターだが「召喚」


顎を「カチ、カチ」とさせてるぞ。



もしかして挨拶・・・・・・





今日も安全エリアに戻って来た。



アリは弱いから進化も早かった。

今では、象ぐらいに大きくなっていた。


そんなアリに魔石を手渡す。

え!アリの奴、「ボリボリ」と食ってる。

なので多めに魔石をあげたよ。



「ああ、分かってるよ」


仲間に魔石を手渡してゆく。


この手渡すのが重要だ。


ランプがチュチュと魔石を吸ってる間に、オークの肉を矢で刺して焼いた。

ああ、変わらない味だ。



そろそろ寝るか・・・


「俺は、寝るから見張り番を頼むぞ」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


「寝るから返事はいらないって・・・」


ああ、寝るか。



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