おじいちゃんの悪知恵袋

草加八幡次郎ボロ家@リア充爆発しろ

衣食住

寝具

 日本の歴史において綿布団、羽毛布団を使うようになったのは本当につい最近の話で、ちょっと前までは、貧乏人は着物をかぶって寝てた。だから長着も長襦袢も頭を出してほぼ全身の長さがある。ここで貧乏人と制限を付けたのは、特権階級には江戸時代でも既に布団を使ってた人も居るから。


 現在中古着物ならまるで産業廃棄物扱い(たいてい入学式卒業式成人式結婚式用のレンタル落ちなので実際に産業廃棄物でもある)の捨て値であるから500円くらいの買ってきて夏場試してみると面白いだろう。これはこれで軽いのに保温性もそれなりにあって意外に快適だったりする。


 布団干してるうちに雨に振られたり鳥にフン落とされたりして頼りにしてた布団が使えない時に着物がその代替になることを知っておくと良いだろう。そしてそれは変なことではなく古来からの由緒正しい使い方である。


 長着だと冬は無理。冬場にわざわざ外に出して干すことは少ないだろうが、何かの事情で使えないケースに対応するために雪山登山用の寝袋を持っておくと安心だ。

 緊急時持ち出しバッグになんで寝袋が標準装備されてないのか謎である。アルミ箔の保温シートは使ってるときも不安だし3日で破けるか折り目がついて全身を保温出来ない。


 雪山登山用寝袋は氷点下10度でも中は快適のすぐれもの。前述の着物の流用とは違い、現代の最先端技術で寝るために開発された製品だ。そしてスペックとして氷点下15度対応と掲げられてるぐらいの製品は厚着したまま入ることを想定しているので、寝間着一枚で入ると意外に広くて中で寝返りが打てる。


 虫が大量発生したとか雨漏りしたとかでそもそも室内に居られないときの選択肢として出てくるのがマイカー。これは寝るために所有するものではないが、発電機、冷暖房付きの避難所として一つあるのとないので大違い。生死を分けることすらある。


 意外に頼りにならないのがホテル。部屋で寝られない事態というのは唐突にやってくるのだから、ホテルは飛び入りで入れないとおかしいのだが、部屋の準備や仕入れというものがあるため、泊まる日のそれほど遅くない時間から予約してないと受け付けてくれない。余裕無すぎ。

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