悪霊バッファロー 対 除霊力士

太刀川るい

第1話

裏力士、超電磁は四股を大きく踏むと、土俵に拳をつけ、目の前のバッファローを睨みつけた。

ただのバッファローではない。巨大なバッファローだ。

ぶるる、と漏れる鼻息は、大型バイクの排気音を彷彿とさせる。

その角は明確な殺意を持って、力士の胸元に真っすぐ伸びている。


ごくり、と傍らに立つ工藤真之介はつばを飲み込んだ。

眼の前の光景が信じられなかった。

作られたばかりの土俵の上で、人と牛が今、相撲を取ろうとしている。


今、種族を超えた戦いが始まろうとしていた。


■□■□■□■□■□■□■□


――不動産屋新人、工藤真之介は語る。


どこから話したもんですかねぇ。


あ、俺、不動産なんですよ。駅前の。

知らない?まあ、この地域でやっている小さいとこだから、あんまり知られてないんですけど。

それはいいや。


うちみたいな零細は、不動産って言っても大したことはやっていないんですよ。

普段は、相続した土地の管理とか、売地の登録、賃貸の管理業なんかが多いかな。バブルの頃はともかく、正直あんまり美味しい仕事じゃあないんですよ。


ところが、最近ちょっと大きな話がありましてね。

ショッピングモールですよ。知っているでしょ?有名な所。

この近くに新しく作る計画があるっていうんですよ。


で、用地買収が始まった。

うちの上司なんか久々の大物だと張り切ってね。建設予定地に当たりをつけて、地主を探したわけです。

――ああ、ショッピングモール本体の土地じゃあないですよ。その周辺。そういう大きな会社は予め土地を押さえてから計画を発表するんだから。うちみたいな零細が入り込む余地はない。


でも、土地の登記が変わるから、業界ではすぐに分かっちゃう。

だから、その周囲を狙う。利便性が変われば、波及効果もあるんでね。

そういうことで、周囲の土地の所有者を調べ始めたんですが、これが相当面倒くさいんですよね。


今人が住んでる土地は簡単なんですよ。立ち退き料で解決できるから。

放置されている土地。これが難しい。遺産分割で細かくなっているともう大変。

登記簿を見て、一軒一軒訪ねて……という処理が必要になるわけ。


で、その中にあったんですよ。例の土地が。


元の持ち主は、もう半世紀も前に亡くなって、今は都会に子孫の方がいる。そんな土地でした。

結構広いんですよ。200坪とかあるんじゃないかな。

元は家だったであろう場所も、完全に倒壊して、土壁の名残だけが残っていてね。

あたりはもう竹藪だらけで、一目で、あ、これは売るの大変だな。ってそんな土地です。

竹藪って本当にしんどいんですよ。普通なら。

でも重機だったらそんなの関係ありませんから。

どうせ、一度更地にするんですからね。

だから、買いだな。って思ったんですよ。

位置も、ちょうど、大手の用地買収のすぐ近くで悪くない。

登記簿調べて、子孫の方に確認とったら、思いの外トントン拍子で進んで、ハンコを押すことになったんですよ。

上司なんか喜んじゃってね。

「今までで最高の儲けだ」ってね。


でも、結局高くついたわけですから、わからないものですね。


事前に内見しなかったのかって?

そりゃ、本当はそうするべきでした。

でも、不動産って一点ものなんですよ。だから、その場で即決するのがうちのやり方なんです。

一度持ち帰って検討すると、相手の気が変わりますから。

やっぱり売りたくないって言い出したり、欲が出てきて値段を釣り上げたりね。

だから、あの時は、その場で契約をまとめるしかなかったんですね。


で、順番が前後することになったんですが、買った後に住宅の内見をすることにしたんです。いや、住宅って言えるようなものも残ってなかったですけど。

登記簿は相当古くてね。戦前でした。

測量の杭も残ってないんで、こりゃ測量やり直しかなと思って、竹藪をつっきって、ちょうど土地の真ん中あたりに来た時なんです。

ちょうど夕方ぐらいになっていたのかなぁ……。日がだいぶ傾いていてですね。

土壁の名残が影を草原に落としていました。


おかしいなと思ったのは、そこなんですよ。

草が刈られているんです。こういう土地って放置されて時間が立つと、竹林か雑木林か、よくてヨモギかススキなんかの背の高い草に覆われるじゃないですか。

でも、そうじゃない。

せいぜい膝下あたりまでしかないような草が生えていて、すごく歩きやすいんです。

誰か草を刈ってくれたのか、それとも、地下水なんかが染み出していて、竹が根腐れしているのか。

なんてことを考えていたらですね。


いたんですよ。バッファローが。


こう、こちらに頭を向けてね。上目越しにこちらを睨みつけているんです。

最初は幻覚かと思いました。周囲も暗くなってきましたしね。

それにさっきはそんなものいなかったわけですから。


でも、いるんです。


遠くでカラスの声が聞こえてきてですね。

しばらく……といっても、そうだな、2、3秒してから我に返ったんです。

その時ですね。

バッファローが前足を地面にこすりつけたんです。

ザッザッ……

ってそんな音をさせて。

で、あの鼻息ですよ。

ブロロロ……という低い、エンジン音みたいなね。

それで、ようやっと、本当にバッファローがいるってことがわかったんです。


パニックですよ。あとはもう。

咄嗟に横に逃げました。

それがよかったんでしょうね。

後ろで、ドーンッ!という音がして土壁が粉砕されるのが解りました。

細かい破片がパラパラ降ってきてね。

腰が抜けそうになったんですが、なんとか逃げなきゃって思ってね。

もう心臓なんて、バクバクですよ。

竹林に飛び込んで、大急ぎで車に戻ったんです。

そしたらですね。メキメキッ!!って音がしてね。


バッファローが竹藪に突っ込んだんですね。竹がまるで猫じゃらしでも折り取るみたいに、折れて曲がる音なんです。

心底、恐ろしい音でした。


自分でも、意味のわからないことを叫びながら車を目指したんですが、そこで、もう一回ドーンですよ。

後ろから、迫ってきたバッファローが、俺を追い越して、車にぶつかったんです。


車って1トンとかあるんですよねぇ。

それが空中を飛んだんですよ。

信じられます?


あ、飛ぶんだ。って思いましたね。

と言っても、せいぜい数メートルなんですけど、教習所でみた自動車事故の再現ビデオみたいに、車は横転して、ピヨピヨピヨってあのヒヨコみたいなアラームを鳴らしている。

で、その中でバッファローがこちらに向き直ったんです。


あ、死んだな。って思いましたよ。

もうね、極限状態になると、バッファローがなんでここにいるのかとか、そういうことは気にならないんですよね。

ただ、完全に死ぬ予感があったんです。


そしたらですよ、すっと消えてしまったんです。


それからですよ。おかしなことが起こりはじめたのは。


車の件は、事故を起こしたことにしました。言ったって信じてくれないと思ったからです。


とりあえず、タクシーで家に帰ったんですが、アパートのドアを開けようとしたらですね。


いるんですよ。


2階の通路にバッファローが。

2軒となりの部屋の前に立っていて、じっとこちらを見ている。

そして、一呼吸置くと、こちらに一気に駆け出してきたんですよ。

慌てて転げ落ちそうになりながら階段を下りました。勢い余って柵を突き破るかと思われた所で、また、すっと消えてしまったんです。

思わずぞっとしましてね。

家に入るのは駄目って思って、その日は駅前のホテルに泊ったんです。鍵をなくしたって嘘をついてね。

でも、そんなこと意味がなかった。

朝、ホテルをチェックアウトして、とりあえず会社に向かうかって思ったところで、また出たんですよ。


ホテルのロビーの自動ドア、あれが開くとですね。立っているんですよ。

彫像みたいにね。で、またこっちに突っ込んでくる。思わず大声を上げて、地面に転がりました。

バッファローの方ですか? ロビーを突っ切ってエレベータにぶつかるかと思った所で、またふっと消えてしまったんです。

変な汗が全身から吹き出してきましてね。立てませんでした。

ふっと、フロントを見ると、フロントの人も、目を見開いてこちらを見ていましてね。

「みましたか?」と聞くと、がたがたと震えながら頷く。

そこで初めて、他の人にも見えているってことがわかったんです。


実在するんですよバッファローは。


「お前、みたんか!?」

てっきり笑い飛ばされるかと思ったら、上司に開口一番そんなことを言われました。

後で知ったんですけど、この業界ってこういう話、結構多いらしいですね。担当が、呪い殺されたとか。買った土地の祠に触ってしまったとか。

普段、客に伝えることは無いんですけれども……。

だから、上司もその手の話にはわりと詳しかったんですね。


早速連絡をとって、専門家にホテルまで来てもらったんです。


すごい婆さんでしたよ。

サングラスに、変な帽子被ってね。真っ赤な口紅塗って。

すごいのが爪ですよ。銀のマニキュア塗ってるんですから。


「だめだね」

じろりとこちらを見るなりそう言ったんです。

「完全に取り憑かれてるよ。祓うしか無い」

それでも、婆さん、自分には無理だって言うんですよね。

祓えるやつをよこすから、しばらくここにいろ。っていうんですよ。


それで二三日ホテルから出ずに過ごしたんです。結構な出費でしたね。でもまあ、生命には変えられないので、払いましたよ。

今考えると、これも会社に請求しておけばよかったですかねぇ。労災の認定降りるのかどうかはわかりませんけど。


当日、ワゴン車がホテルにまで来ましてね。それに乗ってまた例の土地を目指したんです。

ついたら、驚きました。

土地の真ん中に土俵があったんですから。


ええ、土俵です。国技館とかにあるやつです。


土地の真ん中がこう、重機かなにかでならされているんですね。

そして、そこに土を盛られた大きな土俵がしっかりと立っているんです。

側面なんか漆喰を塗ったみたいになめらかでね。ガチガチにかためてある。

四隅には、時代劇か何かで見るような篝火が炊かれていて、闇の中に土俵だけが浮かび上がっているんです。


お金かかっただろうなぁ……。

後で聞いたら、不動産屋はこういう時のために、保険に入っているそうなんですね。

あくまでも表にでない、裏の保険ですが。

組合で毎月積み立ててトラブルの時にはそれを使う。そんな仕組みがあるそうです。


何の話でしたっけ。そうだ、土俵の話ですね。

そこにいたんですよ。裏力士が。


ちょうど四股を踏んでいるところでね。

足をこう高く上げて、しばらく静止したかと思うと、


ずしん。


と足を下ろすんです。

そして、また反対側の足を上げて……それを下ろすことを繰り返す。


とてつもなくデカい人でした。

もしかしたら、2メートルはあったかもしれません。

なんていうか、オーラが違うんですよね。

気迫を放つ人が大きくみえるって話があるじゃないですか。それです。

縦だけじゃなくて横にも大きいんですよ。手のひらなんて、広げたら、掛け時計ぐらいあるんじゃないですかね。

何よりも筋肉ですよ。

相撲取りって脂肪が多いので良くわからないですけど、実際はみんなすごい筋肉なんですってね。


裏力士はその筋肉がそのままむき出しになっている感じでした。マワシだけつけてね。

笑っちゃうぐらいのすごい筋肉ですよ。

太ももだけで、女性の胴ぐらいあるんじゃないですかね。ふくらはぎなんて、まるでラグビーボールがついているような感じですよ。

上半身も、背中は大蛇がのたくるような筋肉に覆われていて、上腕も、前腕も、その先の指も、信じられないぐらい太いですから。

りんごを握ったら、スポンジを握るみたいに中の水分を全部吐き出して、そのまま絞り粕だけ出てきそうなそんな迫力がありました。


そんな肉の塊がしこを踏んでいるんです。


不思議でしたよ。ただ、足を下ろしているだけなのに、舞踏のような美しさを感じるわけですから。

四股って土地の神を鎮めるために行うって話があるじゃないですか。

あれって本当なんだな。って思いました。

地面が揺れているようなそんな感覚すらありましたから。


え?裏力士ってなんなのかって?

そりゃ裏相撲の力士ですよ。といっても、裏相撲ってのは正式名称じゃないみたいなんですけど。


私も詳しくないんですが、国技館でやっている大相撲の他に、裏の世界で戦う相撲ってのがあるそうなんです。

ルールは基本的に大相撲に準拠してますが、土俵からでること。土がつくこと以外は何でもありなルールだそうです。

蹴り、打撃、噛みつきまで認められているとか。


もちろん相手は人間じゃないですよ。今回みたいな相手です。


でもそのときはそんなこと知りませんでしたからね。

ただ、だまって見ていたわけです。


■□■□■□■□■□■□■□


相撲、というのは神事である。

戦士が力比べをする儀式は、おおよそ人類が住んでいる場所ならどこでも生まれるものだ。

例えば、モンゴル相撲、セネガル相撲など日本語で相撲と訳を当てられた協議は世界中にあるし、神話の中でも北欧の雷神トールの力くらべの逸話や、聖書におけるヤコブの逸話など、枚挙にいとまがない。

最も原始的な行為であり、だからこそ、魔を払う力がある。


今でも東京の一等地で大相撲が行われているのは、決して伊達や酔狂ではないのだ。


裏力士、超電磁は眼の前のバッファローを睨みつけた。

かつては名のある神だったに違いない。


だが、今は人に取り憑き暴れるだけの存在だ。鎮めなければならない。

裏相撲には行司はいない。お互いに睨み合い、そして、一瞬のうちに勝負は決まる。


ぐにゃり……と周囲の空気が歪む音がした。

バッファローは、燃えるような瞳で、超電磁を睨みつけている。


その時だった。

ぱちり

と篝火が爆ぜた。


その瞬間、2つの巨大な力が土俵の真ん中で衝突した。


■□■□■□■□■□■□■□


――正直、死んだと思いました。

だいたい相手はバッファローでしょう?それも、車を飛ばしちゃうやつなんだから。

そもそも、相手は四本脚でしょう。こっちは二本脚で、安定性でも圧倒的に不利なわけですよね。


おまけにあの頭蓋骨。

デッサンとかで使う、牛の頭蓋骨が美術室にあったのを覚えているんですけど、めちゃくちゃ重いんですよね。

厚みなんて、五センチはあるんじゃないですか?


でも、正面から行ったんですよ。超電磁は。


いや、正面からいったように見えたってのが正しいですかね。


ぶちかまし。ってあるじゃないですか。

最初はあれをやったんだと思ったんです。

でも、無理ですよね。牛の頭蓋骨と人間の頭蓋骨。ぶつかったら負けるのはこっちなんだから。


一瞬、角が超電磁に刺さったんだと思ったんですよ。

思わず声が出てしまいました。

でも良く見たら違ったんです。

超電磁が角をつかんでいるんです。

こう、ぐっとね。

ぎりぎりと音が聞こえてきそうなぐらいの猛烈な力で角をつかんで止めているんです。


でもね、じりじりと足は後退しているんです。


そりゃそうですよ。

四本脚と二本脚なんだから。

止めた所で、押し切られるだけです。


で、そこからなんです。

時間にして、ぶつかってから、一秒も経たなかったと思うんですけど。

超電磁の肩の筋肉が、ぐぐっと盛り上がってね。

次の瞬間、こうハンドルを回すようにぐっと、牛の頭を捻ったんです。


テコの原理っていうんですか?

大型トラックとかのハンドルってデカいですよね。

直径が大きいほど回しやすい。


超電磁はそれをやったんです。

バッファローの角で。

バッファローも想定していなかったんじゃないかなぁ……。


考えてみたら、掴めるって人間の特徴ですよねぇ。

バッファローにはできない。二本脚の人間ならではの技ですよ。

だから、バッファローの引き出しにはなかった。それが良かったんですねぇ。


それでぐっと頭を捻ったわけです。

当然、バッファローは頭を捻って抵抗する。

そこで、反対方向にぐいっとですよ。


考えたら、最初にひねったのはフェイントだったんでしょうねぇ。


ただひねっただけじゃあないんですよ。こう、跳ね上げるようにね、上に持ち上げたんです。

確かに、一瞬足元から土煙が上がったのを見たんですよ。

あれ、飛んでたんじゃないかなぁ……。


信じられます?

100キロ代後半はありそうな体がですよ。浮きそうになるぐらいの力で地面を、どーんと蹴ったんです。

当然バッファローの頭が持ち上げる。

そこに超電磁は飛び込んだんです。


思わず、あっと声が出ました。


バッファローは上半身を持ち上げられて、後ろ足だけで立っている。

何百キロもありそうな巨体を超電磁は担ぎ上げているんです。


その手があったか!と言いたくなりましたね。

超電磁は、二本脚と、二本脚の対決に持ち込んだんですよ。

これなら、五分と五分、いや、体の使い方としてこちらが有利な可能性もあります。


バッファローは恐ろしい唸り声を上げました。

怒りというか、憤りと言うか。

前足を空中でばたばたさせてね。

後ろ足で土俵の表面を削りながら、超電磁を潰そうとする。


超電磁ももう土俵際までおいつめられていてね。

いつ土俵を割るかもわからない。


その体制で、一瞬止まった後ですよ。

「DOSUKOI!」

と言う声と同時に、超電磁が技を仕掛けたんです。


上手投げでした。


こうぐっとね。相手の前足を取ってですよ。

いや、マワシはないから性格には違いますね。

ええ、左手は角をつかんでました。


信じられませんでした。バッファローの体が浮いたんです。

ぐるん、と回転してね。


正直いって、その瞬間まで勝てるなんて思ってませんでしたから。

いくら、人間が鍛えても、バッファローと力くらべで勝負になるわけがない。


でも、これ相撲なんですよねぇ。

土俵があってその上で戦っているんですよ。

そこが違ったんですねぇ。


決着は一瞬でした。

もんどり打って、そのままで転げ落ちたんです。


どっちが先に地面についたのか。一瞬分からなかったんですけど、バッファローがすっと消えたんです。

それで、ああ、勝ったんだな……ってわかったんです。


超電磁ですか?

ゆっくりと起き上がってね。

そして、手刀を切ってゴッツァンです。とだけ言って頭を下げたんですよ。

篝火に照らされて、神々しくてね。


神社の境内に、土俵がある理由がその時はっきり、わかりました。


今?


変わらず、不動産屋、続けてますよ。

でも変な土地はもうごめんですね。


いくら、裏力士が強いからって言っても、多忙ですからね。

いつも来てくれるとも限りませんし。

来てくれる前に死んだらアウトですから。


でも、相撲は好きになりましたよ。

ほら、いつもうちの事務所、流してるんです。相撲中継。


両国にも行ったんですよ。あたりまえですけど、超電磁はいなかったなぁ……。きっとまたどこかで、相撲を取っているんじゃないでしょうか。


根っからの相撲取りですから。

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