ヴィクトリア朝についての参考資料まとめ

しーの

第1話

Eliza Acton

『MODERN COOKERY FOR FAMILIES 』

 計量数を明記した最初の料理書。ビートン夫人のレシピは、だいたいイライザ・アクトンが元ネタ。ちょっと前に彼女を主人公にした小説(未訳)が出ていたので、そのうち映画になるかもと期待している。


Isabella Mary Beeton

『Mrs.Beeton’s Book of Household Management 』

 ビートン夫人の家政書、ですね。この時代の大ベストセラー。


Regula Ysewijn

『Pride&Pudding The History of British puddings,Savory,and Sweet』

 昔と現代のレシピ両方載っていて、写真もきれいなのでオススメ。著者はダウントン・アビーの公式クックブック書いた人。


リジー・コリンガム

『大英帝国は大喰らい』『インドカレー伝』

 食の歴史に興味あるなら読むべし。ハズレがない。面白い。


アニー・グレイ、アンドリュー・ハン

『ミセス・クロウコムに学ぶヴィクトリア朝クッキング 男爵家料理人のレシピ帳』

 YouTubeの動画サイトENGLISH HERITAGEの人気コーナーの本。動画と一緒に読むと更に理解が深まる。あと、動画のキッチンも見てね。


ジェニファー・デイヴィーズ

『英国ヴィクトリア朝のキッチン』

 これこそ必須の本なのですが、残念ながら絶版。


ファニー・クラドック

『シャーロック・ホームズ家の料理読本』

 こないだ限定復刊されていた。読み物として楽しい本。


ジェイン・ベスト・クック

『英国おいしい物語』

 古い本ですが、コンパクトなわりに情報量が多い。


北野佐久子

『イギリスのお菓子Ⅰ・Ⅱ』『季節を楽しむイギリスのお菓子』

 ちょっと古いですが、レシピ集としても読み物としても楽しめる。


安田真理子

『イギリスお菓子百科』『ジンジャーブレッド 英国伝統のレシピとヒストリー』

 圧倒的な情報量!オススメ!


エイミー・コトラー

『秘密の花園クックブック』

 ちょっと時代はズレるが、やはり参考になる。


『食文化からイギリスを知るための55章』

 明石書店のエリアスタディーズの一冊。対象は現代だが、そこはイギリスですんで。

『英国紅茶とケーキのおいしい旅』

 non-noの昔のムック本。古いが写真が良い。圧倒的に良い。そして、読んでいて楽しい。レシピも充実。


ブルース・クレイグ

『ホットドッグの歴史』

 ホットドッグだけで一冊になる。すごい。


ジェリ・クィンジオ

『プディングの歴史』『鉄道の食事の歴史物語 蒸気機関車、オリエント急行から新幹線まで』

 どっちも面白いが、後者はかなり興味深い。19世紀末から20世紀半ばまでは鉄道の時代なので。


ビー・ウィルソン

『サンドイッチの歴史』『キッチンの歴史 料理道具が変えた人類の食文化』

 後者は特に必須。読もう。


ジャネット・クラークソン

『スープの歴史』

 豪華なものから素朴なものまで。


コリーン・テイラー・セン

『カレーの歴史』

 前述のコリンガムの本と合わせて読もう。インドまでいくと戻ってこれなくなるけどネ。


ウィリアム・ルーベル

『パンの歴史』

 パンの歴史や文化についての本は沢山ある。ので、まずはこのあたりから読めばいいんじゃないかな。


トレヴァー・ヨーク

『図説 イングランドのお屋敷』『図説 英国のインテリア史』

 薄いけど盛りだくさんの情報量。


杉恵淳宏

『英国カントリー・ハウス物語 華麗な貴族の館』

 ちょっとばかり古いが、それでも圧倒的情報量なので参考になる。


ロジーナ・ハリソン

『おだまり、ローズ』『わたしはこうして執事になった』

 メイド、執事に興味があるなら読もう。


川端有子

『図説 ヴィクトリア朝の女性と暮らし ワーキング・クラスの人びと』

 働けど働けど楽にならざり我が暮らし。労働者はつらいね。


谷田博幸

『図説 ヴィクトリア朝百貨事典』

 新版で出直したので、入手しやすい。産業革命後、いかにモノに溢れた時代に突入したかがよく理解できる。


高橋裕子

『ヴィクトリア朝万華鏡』

 読めばヴィクトリア時代への解像度上がるので読んで。


久我真樹

『英国メイドの世界』

 紙は絶版ですが、電子書籍はあるようなので。基本情報満載。

『英国メイドの暮らし VOL.1 VOL.2』『メイドになる少女のためのハンドブック』(同人誌)

 この3冊は同人誌なのですが、『英国メイドの世界』の補足でもある。


村上リコ

『図説 英国メイドの日常』『図説 英国執事』『図説 英国貴族の令嬢』『図説 英国社交界ガイド』

 図版満載でわかりやすい。増補版や新版で出直してるので入手しやすいです。


奥田実紀

『図説 ヴィクトリア朝の子どもたち』

 楽しいが、楽しいばかりでもないのがつらいところ。


エリザベス・ユウィング

『子ども服の歴史』

 読むのに骨が折れたが、やはり読んでおいてよかった。


ジョン・セイモア

『図説 イギリスの生活誌 道具と暮らし』

 新版も出てたんですが、やはり絶版。


ダニエル・プール

『19世紀のロンドンはどんな匂いがしたのだろう』

 手っ取り早く知りたければ、これがいちばん早い。分厚いけど。しかし、面白い。本当に面白い。いっぱい本読むことになるけどww


ルース・グッドマン

『ヴィクトリア朝英国人の日常生活 貴族から労働者階級まで』上下

 入手しやすいし読みやすいしオススメ! どんな生活を送っていたかを知るには最適。


ヘンリー・メイヒュー

『ヴィクトリア時代ロンドン路地裏の生活誌』上下

 最近復刊されたのかな、根強い人気がある。華やかなだけではない大英帝国の影の面も知っておこう。


君塚直隆

『悪党たちの大英帝国』『貴族とは何か』

 こちらはヴィクトリア朝に限っての本ではないですが、これくらいは読んどいた方が解像度は上がるんじゃないかな。


 とりあえず食と風俗関係についての本メインに列挙しといた。専門家でもないし、単なる歴史に興味ある程度の素人なんですけど、ブックガイドとしてはなかなか手堅い感じだと思います。

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