諦念
うるさい、全部うるさい。そう思って、私は耳を外した。静かで、何処へでも沈んでいけそうで心地良かった。笑い声も泣き声も、怒鳴った声も……。何も聞こえない。人の顔が迷惑そうに歪んだって、何も気にしない。誰もいなくなったって、自分だけいれば問題ない。
そんな生き方、出来っこないのにね。
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