肉肉肉祭り、ただお代は後です!

川向こうのジェロ吉さん

第1話 戦うor逃げる?

部屋の外に出された俺達!


「さてお昼は何を食べる、妹ちゃん!」

「お姉ちゃん、やはりうどんか蕎麦よ!」

「お前達よ俺を見ろ、洋服が冷汗でグチョグチョだよ、帰って着替える」


「駄目よ、入場料千円払って居るのだから、一階の出口のフードコーナーでお昼よ」

「大体驚いて気絶したお兄を引きづって、映画館出るの大変だったんだからね!」


「お前達が協力しないのがいけないのだろう、そうすればこんな事には「なってるよ」

「そうよ、確実に気絶してるはず、アンタはビビりだからね!」


俺の講義も二人には聞き入れられず、エスカレーターで2階に降りる。


「どうする? 下に降りる?」


何か音がする。


「何か聞こえないか?」

「別に何も?」

「お姉ちゃん、あれ見て何か煙が舞っているよ、音もするし床も揺れている」


よく見れば、牛の群れか?


「よく見てよ、アメリカの牛バッファーローよ!」

「本当だ、柵も柱も、冒険者達も跳ねて進んでくるよ」


こちらに来るのは全てを破壊しながら進んでくるバッファーローの群れ!


「不味いな、ゾンビとスライムしか出ないダンジョンで牛って異レギラーかよ!

兎に角、少しずつ倒して下に逃げよう」


俺達は、先頭を進んむはぐれ牛を何等か仕留めてエスカレーターを降りて行く。


「もうイヤ、何等いるのよ!」

「でも初心者ダンジョンだね、一撃で肉になる」

バッファーローは、バットで叩くとステーキ肉になる。


「拾いたい、でも踏まれるのはイヤよ!」

「お姉ちゃん、何枚かは拾ったから今夜は肉肉肉祭りよ!」


全く妹はチャッカリ拾ったみたいだ。


「なら逃げるよ、出口まで全速!」


俺達三人は出口を出る。


外には青空が広がっている。


係の人が近づいてくる。


「あなた達が倒した牛の数は、カードで確認してください。

残った肉は買い取りでよろしいですか?」

「はい、代表の私のカードに入金をよろしくね」


姉は係の人に笑顔でカードを見せている。

しっかりと自分の物にするのは、姉のいつもの行動だ。












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