お父さんは厨二病!

あまりゅう

ちょっと変なお父さん

高校2年生の私の朝は早い

朝練のために5時にはいつも起きている

そして台所にはいつも...


「ちょっとお父さん!?昨日も夜遅くまで仕事してたんだから朝食くらい私に作らせてよ」

「お父さんが一徹くらいでくたばるわけないだろ?いいからさっさと食べなさい」


この人が私の父。

お父さんの仕事が何なのか私は知らない。

在宅ワークということは知っているけれど...

私が聞いても

『お父さんはな、世界を創造しているんだ!』

と、要領を得ない回答ばかりだ。


朝食も食べ終わりもう家を出る時間だ。

玄関に向かうと...


「おーい!秘宝の箱を忘れているぞ!!」


この家で...いや、お父さんが言う『秘宝の箱』とはお弁当のことである。


「ありがと〜じゃっ、いってくるね!」

「いってらっしゃい」


私は案外このお父さんのことが嫌いではないのかもしれない───

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お父さんは厨二病! あまりゅう @amaryu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ