エピローグ

長たちと別れてから 2 時間は経っただろうか。俺たちは問題なく旅を続けていた。さっきこれでもかと泣いたせいだろうか、今になって疲れがドッと来た。泣くのって...こんなに疲れることなんだなと痛感した。今日は少し早い目に野宿の準備をしてほしいと頼もう。

そう思い俺は何気なくテトラの方を向いた。するとテトラはなぜか俺の方を凝視していた。え...俺の後ろ髪に何かついていたのだろうか...。

「なんかあった...?」

俺は軽く彼女に聞いてみた。彼女は一瞬ぽかんとした顔を浮かべた後、思い直し

「ん...?いや、なんでもないよ。」

と答えた。彼女は冷静にそう答えたがじゃあなぜ俺の後頭部を凝視していたんだという疑問が残る。少し気になるがだからと言ってわざわざそんなことを尋ねるのもおかしな話だ。俺はめんどくさくなり、多分テトラはボーっとしていたのだろうと強引に結論を出した。

...あ...そういえば今日は早めに野宿の準備をしたいって言いそびれていたな。

...まあなんか面倒くさくなったしまた後でいっか。

俺はそう思いながら今まで通りに足を進めた。


成長篇ー完ー

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プリズニア(成長篇) @colaa

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