第13話:奴

あれから大分経ったが戦闘、もとい鬼ごっこが続いていた。俺は奴に対して攻撃手段を持たない。あるとすればベニ坊のロックオンレーザーくらいだがそれを撃ってしまえばベニ坊はしばらく使い物にならなくなる。となれば陽動といえど俺は奴からの攻撃を避け、逃げることしかできない。まあ一度に複数のことを考える必要はなく、奴から逃げることだけを考えてればいいから大分気は楽だろう。奴の攻撃はやはり鈍重というか命中精度は低い。まあその代わり威力とリーチはとてつもないものなんだが。その質量攻撃が外れた後はあのしっぽの下敷きにならなくてよかったと毎回思ってしまう。あんなのの餌食にでもなってしまえば一瞬にして細胞レベルまで分解されてしまうだろう。ただただ言葉がでない。

「エンジンはまだ持つか…!?」

俺はふと気になってしまい、ベニ坊に尋ねた。

「エネルギーシヨウリツ 40%。マダアト 10 プンハモツ。」

あと 10 分...奴の骨を投下する準備ができれば長から通信が入ることになっている。だからそれまではなるべく俺が引き付けておかなければいけない。早く...通信が来てくれないと...!ベニ坊のエネルギーは切れてしまえばもう終わりだ。俺の足では奴の追撃を防ぎきることができない。なんせいまベニ坊は自動車くらいの速度をだしていて、そのベニ坊の上に乗っているからここまで逃げ切ることができたんだ。もしベニ坊が動かなくなってしまえば...考えるだけでも恐ろしい。

「10 分か…!罠の準備はまだ終わらないのか…!?」

俺は不安に襲われてしまいそう愚痴のようなものが出てしまう。手には手汗がびっしょりで焦りを隠せていないのだろう。確かに少し時間がかかるとは言っていたがあまりにも時間がかかりすぎじゃないのか...?何かトラブルでも起こったんじゃないかと不安になってしまう。でもまあ今となっては討伐隊のみんなを信じるほか道はないな。

「や、ヤバい…!進路が…!」

そう焦燥感をにじませていると目の前にさっきまで俺たちの背後にいたはず奴が居座っていた。しまった...余計なことを考えていて前方の警戒がおざなりだった。というかいつの間に回り込んできたんだ...!?

これはヤバい...思いのほかベニ坊の進行速度が速いため避けることもできずこのままでは奴にぶつかってしまう。俺はほぼ諦めかけていたがベニ坊の方はどうやらそんなことはなかった。

「ユーギリ、シッカリツカマッテオケヨ!」

何をするんだ...

俺は訳が分からず、とりあえず言われた通りに両手でベニ坊のベニヤ板みたいなからだを精一杯つかんだ。こうなれば流れに身をゆだねるしかない。

「え?え…ウワァァァ!!!」

「ブウォォォ!!!」

俺は思わず叫び声をあげてしまった。

そりゃそうだ...なんせ俺は宙に浮いているのだから。正確にはベニ坊が何らかの作用でベニ坊ごと俺を宙に浮かせたというのが正しいだろう。

おいおい...マジかよ...意味が分からないんだが...。

俺は混乱してしまい状況を全くといっていいほど理解できていなかったが俺に取り巻く状況はめまぐるしく変化する。

「ひっ!」

なんとベニ坊はあろうことか奴の背中に見事に乗り移り、しばらく奴の背中を走行したのだ。奴とベニ坊の接触面では激しい火花とともに金属が擦り切れるような音が響き渡る。「ギィィィィ!!!」といった歯切れの悪い音は長く聞いていると不快になってしまいそうなものだったが今はそれどころではなかった。

もう俺は必死にベニ坊にしがみつくことしかできず、思考は完全に停止していた。どのテーマパークの絶叫コースターでも体験できないであろう感覚が全身を駆け巡る。感覚ではとてつもなく長く感じた絶叫体験は再びベニ坊が地面へと着地

することで幕を下ろした。

まさかこんなことまでやってのけるとは...俺の相棒恐るべしといったところか...。

とにかくもうあんな体験はしたくない...。

「ダイジョウブカ?」

そんなベニ坊は俺の憔悴しきった姿を見かねてかそう俺に尋ねてきた。多分大丈夫ではないと思う...。身も心もボロボロだ...。

「死ぬかと思った……」

俺はぽろっと思いついたことをこぼしてしまう。

「ツギクル!」

「ドォーン!!!」

「ひぇ!!」

そんな中でも奴は間髪を入れずに攻撃を仕掛けてくる。少しは休ませてくれよ...。でも奴は容赦がなく、今度は連続で質量攻撃を仕掛けてくる。

「ドンッッ!!、ドンッ!!!」

「う、うわッッッ!!!」

奴の攻撃に当たるまいとベニ坊はジグザグに走り、奴の攻撃をうまく避けるように動く。ベニ坊の上に乗っている俺は大きく体を揺さぶられ、振り落とされてしまいそうになる。そうなればずっと俺はベニ坊を最後の命綱として縋りつくことしかできなかった。

それにしても地獄にもほどがあるだろう...!?ここまで迫力満点の囮作戦だとは思わなかった。あまりにもひどすぎる...人間が体験していいものではない...。

「こんなん……いつまで持つんだよ…!?」

もういいよ...とにかく早く準備を終わらせてくれよ...!俺はそうやって目をつぶり、天に祈ることしかできなかった。


長視点:

「早く骨の切り取りはまだ終わらんのか…!?」

「か…固すぎます……!」

「くっ…鉛玉も通さぬ怪物の芯……やはり一筋縄ではいかんか……!」

想像以上に手間取っていた。もう作業を始めてから 15 分は絶対に経ったのにまだ怪物の残骸からこの台地から投下するのに使えそうな骨を切り出す工程がまだ完了していないからだ。やはりと思ったがあの怪物の背骨の部分であろう骨はありえないくらい硬い。もうそれはこの世のものとは思えないレベルで。多分発見された生物の中では一番硬いと言っても過言ではないだろう。一応対抗策としてノコギリのようなもので何とか対応しているがそれでもまだ残骸本体との分断には至っていない。まだこのあと落下地点に落ちていくように縄で宙に固定する工程も残っているというのに。今現在までに作業に集中している我々が怪物に襲われるという最悪の事態は彼のおかげで防ぐことができている。さっきからけたたましい怪物のうめき声が聞こえてくるので多分ユーギリ君

は善戦してくれているのだろう。

本当にありがたい限りだ。彼がいなければ確実にこの作戦を実施することはできなかったであろう。少々圧をかけてしまった感も否めないがあの勇気ある決断は彼の本心であると信じたい。しかしいつまでも彼が持つわけがないだろう。なぜならばあのパーソナルロボットには当然エネルギーの制約があるからだ。怪物の攻撃を受けかわすためには相当なスピードを要するであろうからエネルギーの消費もバカにできないだろう。あと持って 10 分といったところだろうか。どんどんと隊員の間で焦燥感が高まっていくのがわかる。

そう思い落ち着かずあたりを余裕なく見渡しているとテトラが地べたに置かれていた炸裂ライフルを手に取り走り出したのが見えた。

「ん…?……おい…テトラ!どこへ行く…!?」

私は疑問に思い彼女に声をかけるが止まる様子はなく、下り坂へと駆けて行った。テトラは怪物の動向を監視する役割を与えていていた。さっきまでは双眼鏡を使い、しっかりとその役目を果たしていたはずなのに...急になぜ...?

追いかけようと体が反射的に動いたが今の私にそれを追いかけるほどの余裕がないことに気付く。なぜなら端から隊員がここを手伝ってほしいという懇願の声が聞こえたからだ。私としてもそれを無視するわけにはいかない。

私は一抹の不安を残しながら、徐々に見えなくなっていく彼女の姿をはた目で見ているしかなかった。


元に戻る:


「ちっ!……このままじゃジリ貧だぞ…!」

「エネルギーシヨウリツ 95%、ケッコウヤバイ。」

「くっ…」

エネルギー使用率が 40%になってから少なくとも 5 分くらいは経っただろう。いや確実にもっと経ったと思う。あれから相変わらず奴の攻撃を間一髪で避け、長からの通信は来ない危機的状況下にいる。何とかこれまで俺の命は保たれてきたがもはや今となっては風前の灯火というたとえが一番うまいだろう。

なんせベニ坊のエネルギー使用率が 95%に達したのだから。多分思ったよりジャンプなどのトリッキーな動きがエネルギーを食ったのだろう。長からの音沙汰がないのも絶望感を引き立てる要因となっている。もしこんなところでベニ坊のエネルギーが切れてしまえば本当にジエンドだ。それこそ奴は捕食者で俺は格好の的、もっといえば前菜だろう。

奴はいつまで経っても追撃の手を緩めない。少しは奴も疲れたりはしないのか...ベニ坊の上に乗っているだけの俺ですら気を張りすぎて疲れているというのに...。ベニ坊も心なしか動きが鈍くなっている気がする。...これは早く通信が来てくれないとヤバいな...俺たちが打てる手はもうほぼない。

「ブウォォォ!!!!!」

奴の咆哮が聞こえたと思った次の瞬間、俺の真横スレスレで奴の質量攻撃、もといしっぽが振り下ろされて大きな衝撃が走った。いつもほど余裕はなかったが今回も奴の攻撃を難なく受け流すことができた...

...はずだった。これまた想定外のことが起こってしまった。なんとこれまで完璧といっていいほどの姿勢制御をしていたはずのベニ坊がバランスを崩してしまったのだ。もちろんその上に乗っている俺ももれなくバランスを崩した。

「ギャっ!!!」

と俺は今までの人生で出したことがないような声を出して、地面に積もっている赤い雪にダイブした。どうやら盛大にこけてしまったようだ。地面がフカフカな赤い雪だとはいえろくに受け身を取る暇がなかったので体の至る所を打ってしまったようだ。

雪に埋もれていた顔を起こして恐る恐る振り向いてみると勇ましくも恐ろしい奴の顔が目の前にあった。こんなシーン、怪獣映画でも見たことがない...と思わせる光景だった。

「ボフゥ……」

奴の鼻息だろうか。まるで蒸気機関車のそれのような音を出している。俺の頭も蒸気で熱されたかのように真っ赤になっていることだろう。それくらい俺は今、奴に気圧されている。

俺はそれに耐えられず腰を落としたまま2、3 歩後ろに下がる。でもそんな本能による突発的な自己防衛だけではこの状況を覆せないことは明白だった。

「コレマジデヤバイ。オイ、ハヤクタテ!ユーギリ。」

「はぁ…はぁ…...腰が……」

体はこわばって完全に動かなくなっていた。逃げないと...と思えば思うほどそのこわばりは強くなる。時すでに遅く、長からの準備完了の通信が今頃になって寂しく鳴り響いているが今の俺にはそんなことで一喜一憂している余裕はない。もう今の俺には目の前の捕食者にただおびえることしかできなかった。

奴はすばしっこかった害虫を駆除できるんだと言わんばかりの満足げな顔だ。ゴキブリとかも死の間際とかはこんな気持ちだったんだろうか。そう思うとこれまで殺してきたゴキブリたちが不憫に思えてきた。やつらだって俺たちの生活を邪魔したいわけじゃないんだもんな。でも気持ち悪いから、自分の家で出くわしたからという理由で問答無用で叩き潰される。なんというか...今の俺の境遇とそっくりじゃないか...。なんで俺は今際の際でこんな意味の分からないことを考えているのだろうか...。

まあ...それも俺らしいか...

「バァンッ!!!」

突然重火器の炸裂音があたり一帯に鳴り響き渡った。終活をしていた俺にとっては拍子抜けに思わせるようなことだった。その炸裂弾は奴の胴体に命中するがもちろんそんな攻撃は奴にとっては BB 弾に撃たれたくらいの衝撃だろう。でも人間が BB 弾を他人から撃たれるとウザがるように奴にとってもその炸裂弾は気に障るものだったらしい。奴は俺へのフォーカスを解き、その炸裂弾を撃った存在に注目した。

「……テトラ…!」

なんでこんなところにテトラがいるんだ...!?テトラは息をあげながらライフルの照準を奴に合わせていた。雰囲気は満身創痍といった感じだろうか。これまで一緒に生活してきてあまり思うことはなかったがやはり年相応の雰囲気というか...あまりにもああいった重火器を持つのは似合わないと感じる雰囲気を醸し出していた。

そりゃそうだ...年頃の女の子なんだからこんな男くさいライフルが似合うわけがない。そんなテトラが必死にライフルを奴に向ける姿は少し滑稽なものに感じられた。

このままじゃマズい...本能がそう悟った。

「逃げろ……!テトラ……!」

俺はできる限り大きな声でテトラにそう伝える。何をしているんだ...早く逃げろよ...!不用意に被害を拡大させたくないという理由で俺一人でここまでやってきたのになんで...。俺を助けたいと思ってくれるのは嬉しいけど...。

...とりあえずこんなところで死なれたらここまで頑張ってきた意味がまるでなくなるじゃないか...。そんな俺の心の叫びが届いたのかテトラは俺の方を一瞥した。

「きゃあ!!!」

それは一瞬だった。テトラの姿はもう見えない。奴の攻撃は素早く俺の目でも追うことができなかった。多分直撃はしていないはず...希望的観測かもしれないがそんな気がする。大丈夫なのか...今の俺には知るすべがない。

そんな絶望的状況に追い打ちをかけるように奴はテトラにとどめを刺そうとテトラが気絶しているであろうところへ近づいていく。横にいる俺に関心を示さないのはテトラにまだ息があるからであろう。でもそんな生と死の狭間でさまよっているテトラに奴はあろうことかとどめを刺そうとしている。ヤバい...今彼女を助けられるのは俺しかいない...それは自明だった。

そうやって行動に移そうとすると意外にも俺のからだは自身の感情に従順だった。一気に頭に血が上ったからだろうか...仲間を助けるのは義務だと感じたからだろうか...それとも......

「やめて……やめてくれ……やめろ……!!!」

俺はこれまで出したことのないような声量でそう叫んだ。もう心の声がそのまま流れ出た感覚に近い。

「こっちに来い…!!!」

俺はそう叫んだあとベニ坊をバット代わりにして地面に落ちていたそこそこの大きさの石を野球の要領で奴にめがけて打ち放った。見事その石は奴の頭に命中した。案の定、奴はテトラへのフォーカスを外し、俺に再度関心の目を向けた。これでとりあえずテトラのとどめを刺されることだけは回避させることができた。

誰も見ていない状況で格好の良いことをしたのはいいが、英雄も格好だけでその名をはせた訳ではない。問題はここからだ。俺はベニ坊に合図をし、ベニ坊の背中に華麗に乗っかると長からもとより指示されていた投下地点へと向かう。一瞬、奴を置いて行ってしまうことを危惧したがよくよく考えれば後ろを気にしなくても奴は俺のことを執拗に追いかけてくるだろう...とすぐに思い直し、全速力で投下地点へと向かった。

もう骨の投下準備も済んだようだし、あと問題といえば...

「あとどのくらい持つ…?」

「エネルギーシヨウリツ 99%、モウムリヤバイ。」

「え?おい…ベニ坊…!?」

「エネルギーシヨウリツ 100%…システムダウンシマス……」

「おい!ベニ坊!……マジかよ……」

目下の最大の問題であったベニ坊のエネルギー残量が遂にゼロになってしまいベニ坊は何度目になるかわからない活動不能に追い込まれた。儚くベニ坊のこと切れる声と嘘だろと嘆く声だけが響き渡る。そんな状況でも奴は容赦なく距離を詰めてくる。俺はもう誰も頼ることができなくなってしまった。

格上の相手と 1 対 1。でももう俺はこんなところで諦めるなんてことはしない。あとは自分だけを信用するんだ...!

死力を振り絞って自らの足で投下地点へ向かう。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

これまで奴との戦闘で大分神経がすり減らされたせいか体力はもはや限界に近づいており、いまにでもこけてしまいそうだ。奴の気配は着実に迫りつつある。だからそんなへまをしている暇はない。

30ⅿはゆうに超える巨大竜と身長が 170 ㎝未満で人権すら持っていない俺、客観的に見れば誰が見てもこの状況は弱いものいじめ...いや巨大竜がひ弱な虫と戯れているように見えるといっても過言ではないだろう。

でも俺は足を止めなかった。たとえ俺がひ弱な虫であろうが何であろうが足を止める理由にはならない。俺は一心不乱に走り続けた。


そして俺は遂に投下地点までたどり着くことができた。あとは長を信用するだけだ。俺は投下地点にたどり着くと俺に落下時に俺に被害が加わらないようになるべく崖側に寄った。というかへばりついた。

絵面だけ見れば完全に追い詰めれた被食者だろう。奴も俺に追いつくと遂に追い詰めたと思ってどこか嬉しそうに俺をにらんでいる。まあ奴にとっても俺は苦労の末にやっと追い込めた獲物なのだ。達成感もすごいだろう。これから脳天をぶ

ち抜かれるとも知らずに...。

奴がゆっくりとこちらにエイムを定めてくる。俺も対抗せんとばかりに奴にエイムを定める。俺は長へ送る合図のタイミングを見極めていた。もう頭は疲労や極度の緊張のせいでほとんど使い物にならないものになっている。がそんな出来損ないの頭をパッションで奮い立たせ、見定める。

「……ブウォォォ!!!!!」

来たっ...!

「今です…!!!」

「ギュワァァァアアアグウェェェエエ!!!」

奴はこの世の終わりの音に最も近そうなうめき声を出した。天から振り落とされたメギドの火は奴の脳天を見事貫いた。天は我々を見放さなかったようだ。奴のからだはみるみるうちに萎縮していく。これは欺瞞でもなく、完全に奴を仕留め切った証だろう。

「……やったのか……」

俺は達成感と開放感のあまりそう言葉を漏らしてしまう。そのとき体に重しが乗った感覚がした。多分すべてが終わったことで疲れがドッと来たのだろう。そりゃそうだ、自分でもよく頑張ったと思う。これでもう安心して討伐隊のみんなに...

...そう思ったがその瞬間、俺にとって唯一の不安要素のことをハッと思い出してしまう。

テトラ...

その言葉が頭の引き出しから机に出されたとき、俺の視界は暗転した。まだだ...もうちょっと待ってくれ......まだ...

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