第5章

スコルピオの潜伏場所を探す為にダイナの荒地へやって来た。一刻も早くジャンヌを救出する。


───数時間後。ダイナの荒地へ着いた。そこでダヴィンチが大声を出す。


ダヴィンチ「出てこいスコルピオォッ!!私達が直々に殺してやる!!」


すると空が割られ中から彼女が現れる。


スコルピオ「ほう...私がここに潜伏していると分かっていたのか。だが貴様らの仲間の女はここに捕らえてある。」

三成「ジャンヌを返せ。」

スコルピオ「ふんっ..さぁ..かかってくるがいい!!」


スコルピオとの戦いが今始まる。三成,ナポレオンが彼女に応戦する。


スコルピオ「たかが二人..」


だが彼女は鋏で空間を削り攻撃してきた。二人はそれを避け 攻撃を続ける。


総監「全員で行った方が良さそうだな..。皆!攻めるぞ!!」

政宗「頼んだぞ総監!」


皆が一斉にスコルピオへ猛攻を仕掛ける。だが彼女は物凄い速度で避ける。


龍馬「わしがジャンヌの入った奴を撃ったら..!」


龍馬がジャンヌの入った物体を銃撃したが その物体は銃弾を跳ね返し龍馬が倒れる。


謙信「龍馬!!」

龍馬「わしゃ大丈夫や!攻撃を続けてくれ!」


龍馬が一時離脱する。


ダヴィンチ「ミケランジェロ!防御壁を!」

ミケランジェロ「任せて..!」


そしてミケランジェロが龍馬の周りに石壁を作り出した。だが。


スコルピオ「全てはジュピター様のために!」

総監「皆!退避しろ!あの石壁も全て消される!!」


そして空間が削られる。


家康「まずい..!あの石壁も全部消されるぞ!」


その時。スコルピオの攻撃が止まった。彼女の腹から 血液が滝のようになって流れていた。


スコルピオ「馬鹿な...!」

クロムウェル「見つけたぞ...スコルピオ..!」


そこに現れたのはクロムウェルだった。


ニュートン「クロムウェル..!?」

クロムウェル「...」


彼は何も話さない。


スコルピオ「だがっ...この小娘はっ!」


スコルピオは自らジャンヌの入った物体を壊し ジャンヌを取り出す。


スコルピオ「取り返せるならばな!」


そして彼女は炎を起こし ジャンヌを炎の中に叩き付ける。


謙信「ジャンヌッ!」

スコルピオ「くっくっ...仲間が死ぬのは悲しかろう。」


皆は絶望し ただ呆然と立ち尽くす。がその時。一本の槍がスコルピオを貫く。


スコルピオ「まさかっ...!」


ジャンヌ「自分から解放したのが馬鹿だったわね!自ら私を解き放つとは!」


オルレアンの乙女 『ジャンヌ・ダルク』が炎を物ともせず立っていた。


総監「皆..!全力で行こう!」

一同「了解!」

スコルピオ「だが構わぬ!」


最終局面だ。激しく火花と銃声が散る。


政宗「総監!分かっているな!」

総監「政宗さん!行きますよ!」


あの宝石を感じるままに握り締める。すると政宗さんの髪が靡き 眼帯が外れ 青白い龍が彼女を取り巻く。


政宗「独眼竜の本気..その身に刻むが良い!」


政宗さんは激しく斬撃を繰り出しスコルピオを斬っていく。


ジャンヌ「天に戻りなぁっ!くたばれっ!」


ジャンヌの槍が輝き 青い斬撃と一筋の光がスコルピオに炸裂し 断末魔と共に彼女は消えた。そして ジャンヌが地面に座り込む。


ジャンヌ「皆さん!ただいまです!」

政宗「ジャンヌ..。」

コペルニクス「おかえりなさい。本物のジャンヌさん。」


そして皆はクロムウェルを見つめる。


クロムウェル「...すまなかった...。」

信玄「話は後で済ませる。」

ダヴィンチ「今はジャンヌちゃんが帰って来たんだから!」



──────────第5章 完。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る