第11話 運動とか面倒すぎる

 シロの授業が、ようやく終わった……。

 

 明日もシロの勉強はあるが、今日はやっと終わった……。

年下のガキが自分より賢いって凄いストレスだ。

 

年下の上司並だろう。嫌すぎる。

だからといって勉強を頑張って子供たちを超えようという気持ちにはならないんだよね。

 

正直、努力するのは怠い。

別に勉強しなかったら死ぬわけではないし、できる奴がすればいいだろ。

 

……でも年下が俺より賢いって、やっぱり腹立つなぁ。


 今日の勉強が終わり、他にすることもないので膝に座るクロの感触を楽しみながらのんびりしていたら、珍しい来客があった。

まあ客というよりかは裏切り者なんですけど。

 

 それはクロと同じくスーパーおぱーいの持ち主であるマリアだった。確かこいつ、英雄学院の教師をしているとか言っていたな。

 

世界中の超有能な選ばれた子供たちを、魔剣士や魔法使いに育成する学校の教師。

もう想像できないくらい凄いんだろうなぁ。

 

……こいつも嫌いだ、うん。

ただまあ、性格は悪くない。

 

 俺に対して従順だし、いざというときは裏切り者の中で最も盾にしやすい人材だ。

だから、こいつは裏切り者の中でもまだマシなほうだ。

 

 ミランダとかはダメだな。俺よりもいい生活送ってるのは許せない。死刑ものだ。

だが今日のこいつは嫌いだ。


 なんかいきなり外で運動しようとか言い出した。やっと勉強が終わって休んでたのに運動なんてするか。俺はダラダラするので忙しいんだ。マリアはダイエットがしたいらしい。


 マリアはダイエットいらないだろ。体重が重くてもその今にも溢れそうなお胸が原因だろ。肩こるんだったら俺が待とうか?


 外て運動なんてめちゃくちゃ嫌だし激しく拒絶反応が出そうになったが、断れなかった。

 

 ただでさえ孤児院を出て行った裏切り者なんだ。

 もしこれで不機嫌になって孤児院から完全に独立するとなったら、有能な俺を守る盾を一つ失ってしまうことになる。

 

 それは老衰で死ぬことを夢見る俺の人生にとって、重大すぎる損失になってしまう。

……ここはご機嫌とりをするしかないか。

 

 自分の寛容さに涙が出るぜ。

クロが止めてくれるかなと期待してみたが、案の定止めてくれず。


 この野郎、俺の護衛じゃねえのか!?

腹いせに頭をぐりぐり擦ってやった。

 

 反撃されたら簡単に殺されそうなので、これくらいで勘弁してやろう。

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《外》


 マリアのやつ言い出しっぺのくせにろくに体力のない俺よりも先に息切れを始めた。今にも倒れそうだった。


 案の定、マリアは倒れそうになったのですかさず身体を受け止めてあげたわけだが、そのときにマリアの爆乳に腕が当たった。

……もうね、凄く柔らかいんだよ。

 

母性というものを実感したね。

男がおっぱいを求める理由を悟った。

おっぱい万歳。

 

 これに乗じて爆乳を少しばかり揉んでやろうとしたのだが、身体は言うことを聞かずにただ優しくマリアを抱きしめていただけだった。

ふざせんな!おっぱいくらい揉ませろ!

 

本当、この身体マジで欠陥だわ。神め覚えてろ‼︎

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クズな司祭〜知らぬ間に世界を手に入れる 山椒 雫 @12473647

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